父母の家の庭には小さな池があって、もう何代目か分からないけれど結構な数の金魚がいる。

認知症になる前までの母は、特に金魚に興味を示したような事もなく、

父が晩年頻繁に餌をやるのを「もったいない」とさえ言っていた。

 

確かに鮮やかな濃い朱色は池が見える縁側にいれば嫌でも目に入るのだが

ある時から、母が急に金魚に興味を示すようになり、金魚用の餌はもちろん 食べ残しのご飯やうどんやパン、お煎餅まで投げ入れて2時間くらい平気で見ているようになった。

油が浮くから金魚の餌以外はダメだと張り紙をしておいても、そんなものは見やしないので、また投げ入れては じーっと見ている。

父も認知症が進んでから急に見るようになったが、金魚って老人の琴線に触れる何かがあるんだろうか...

 

見ている間は、問題行動が起きないので それはそれで心を平静に保つ効果があったのかも知れない。