父がまだ60代の頃、雅子様の祖父母がハイグレードな有料老人ホームに入っていると知るや、自分で良さげなホームを見つけてカタログを取り寄せていた。
大理石でできた受付カウンターに高価そうな調度品の写るカタログを見ながら「ここに入る」と言っていたが、最後のページに挟まれた紙に印刷された現実(入居一時金3千8百万+毎月の諸費用)を目にして、こんな詐欺まがいの😓施設には入らないと。
父は一般人なので背に腹は代えられないと悟ったのだと思うが、今は億単位の一時金を支払うような有料老人ホームも人気と聞く。
この、高額な入居一時金には気を付けなければならないことがあって、一時金が一括償却されてしまい3か月以内の短期解約特例が使えない(返却されない)場合がある。
会計的に考えると一時金は前受金として貸方に計上し、その後月々の家賃や食事の提供を経て借方に計上していくのが妥当な気がするのだが、これを一切返却しないということは早々に全額売上にしちゃうということ。
老人福祉法には、入居日から90日以内の契約解除(退所や死亡)での残金の返却について記されているが、契約書を見返してみたら「契約日が入居日」と書いてあって89日目の退去だと思っていたら実は92日目だったとか、先の例のように入所時に一括で償却されてしまい残金自体がない場合など、契約書をよく読んでおかないととんでもないことになる。
何億もの一時金が払えるような方は返金なんてどうでもいいのかも知れないけれど、そうでない方は契約時によく確認することをお勧め。姉の義父も入所施設が合わずに2週間足らずで施設の移動を申し出たが、ここも一括償却だったため返却なしと言われ、3年近く話し合いを重ねてほんの少しの額だけ返ってきた。
入居一時金は無いところもあり、父が入った施設は5万円、叔母は10万円だった。
看取りまでサブスクのつもりで入所しても その後の体調で加算されたり、病気によってはその施設では対応できずに退所となる可能性もあるので、個人的には掛かった分だけ掛かった時に支払うのが間違いない気がする。