何年か後に叔母の生保申請をするに当たり、一応父に説明をしておいた。
そもそも生活保護費とはなんぞや、というところからである。
生活保護自体は知っているが、そのお金をどのように使うのが認められているか、
受給するにはどのような条件があるのかは私も知らなかったので
調べた事を交えて説明する。

30分ほどかけて説明してやっての父の感想は↓である。
「支給された分は貯金しとけば、一人暮らしをするには十分だ」

-- 全く、これっぽっちも理解していない。

だいたい、人は自分がほぼ普通だと思っていると思うのだが(私も思っている)
振れ幅はあるにしても標準値に近ければそこそこ会話は成り立つものだと思う。
父に関しては近い血縁者の誰もが普通じゃないと思っていて
考え方の基準がかなり違うので物事が決まらないのだ。

認知症が進めば、集合住宅だから周囲に迷惑がかかる、と言えば
 →今まで、誰かしらには迷惑をかけられてたはずだから丁度いい

火事なんか出したら大変
 →保険に入ってるから大丈夫、保険金が出ればみんな喜ぶ

お金の管理もできなくなるし
 →それは大変だ、下の階の奴に金を取られる

生活保護費で補助して貰わないと国年の5.8万じゃ施設の料金は払えない
 →俺がその施設の責任者に言って年金だけで済むように指導してやる



父には、叔母のこれからを なるべく分かりやすく話したつもりなのだが
結局こういう穿った見解になる。
毎回、一生懸命話しても喉の痛みと無駄だったという疲労感だけが残る。