修学旅行も終わり、新学年が始まってから早2ヶ月……。

今年も6月がやってきた。

合唱コンクールが、始まる――――。


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素晴らしい景色だ。


皮肉に笑いながら思った。立つ気すら無い男子。死んだ目で口をわずかに開けている女子。

なんて素晴らしい練習風景なのだろう。……3年生の合唱練習は。


「口をちゃんと開けるんやで、ええか?」


大学生のような、若い先生の話など聞いている人などいる訳もなく、返事はない。そういう自分も、先生の話など聞く価値もないと思っている。


「ん、ええか?歌うで。」


またも返事はなく、全員がお喋りに興じている。楽しげな会話は、つっかえつっかえの前奏のあいだ中続く。歌いだしの所がくると、一応やる気の全く感じられない声が呟かれる。


誰がどう見ても、最悪だった。

なにが、というより全体的に……。