10階への階段の途中で、怪鳥のような声が聞こえた。
「オリリア…?」
「オゥヾ(*゚∋゚)ノ゛」
違う。フクロウの仲間の鳴き声は独特だわ。今のはもっと大きな鳥かもしれない。
「また新しいガチャもんかしら?」
今まで空のコースは常にオリリアの圧勝だったけど、もしオリリアより強力な空のガチャもんが現れたら厳しい戦いになりそうね…
「オゥ!ヾ(`∈´)ノ゛」
オリリアが威嚇してる。10階であたしたちを待っていたのは…
「…来たか」
真っ赤な髪、褐色の肌の少年。その肩に、日本では見かけない大きくて真っ赤な鳥がいる。
「あなたが次の相手ってわけ?」
さっきの声は、あの赤い鳥か…
「ガチャもんのレースで勝負するつもりなら、そうなるな」
「…どこかで会ったかしら?」
何となく見覚えがあるような…?
「おれはルビィ。こっちはユニゾンのベンヌだ」
ユニゾン…って、ハルモニアの?
「ガチャもんじゃないのね」
「ああ。レースの相手は…こいつだ」

「ハロ♪(゚-゚)」
ルビィの手には、水色の…
「はにわ?」
丸っこくて中が空洞になってるみたい。顔に見立てたような目と口にあたる穴があいてる。
「カボチャ…のはずだが(ノ∀`)」
水色のカボチャ?…色を塗ったか、カボチャの形に似せて作った物かしら?
「ジャック族のジャック。陸のガチャもんよ」
「ジャック…?」
「ハロ(゚-゚)」
ジャック・オー・ランタンのジャックか。
「またずいぶん季節外れのガチャもんね」
「早くて困ることはないだろう?」
なるほどヾ(゚д゚)ノ゛ガチャもんのレースは速さの勝負だから…
「じゃあ早く始めましょ♪」
菊池が仕切って、両チームの走者がそれぞれスタンバイ。
「ω・)ベリー」
「んん…?」
なんかブルベリーがスリムになったような…
「ちょ、ちょっと待って!」
「どうした?」
「ブルベリーが減ってるのよ…ほら」
「ω`)ベリー」
切り取られたような痕跡があって、左右のバランスが悪そう。
「まさか本当に食べちゃったの…?」
「あたしじゃないわよ
」御形屋敷に持って帰ったとき、誰かがつまみ食いしたのかしら?

「とりあえず第1走者は変更ね」
減ってるブルベリーじゃ勝ち目も少なそうだし、トレクルに交代して仕切り直し。
「頼んだわよトレクル」
「行ってクル♪(゚廿゚)」
(つづく)