映画鑑賞 No.2:「東京難民」 2014

監督 脚本 原作 佐々部清

出演 中村蒼 大塚千弘 青柳翔

 

 大学生、時枝修は大学からの除籍を通知された。理由は授業料の滞納であったため、修は支払を行っていた両親のいる北九州へ帰るが、彼らの姿は無く、父の設計事務所には差押の張紙があった。大学は除籍、仕送も失っただけでなく、家賃の支払も遅れアパートからも追い出されてしまった。

 ネットカフェ難民生活、治験、ホストとしての水商売、住込日雇業、足を負傷したホームレス生活と、修は次第の這い上がることのできない暮らしへ転がり落ちていく。

 

所感

 学生生活、東京、建設業の住込、と主人公修と自分との共通点から映画の世界に引き込まれた。途上国で生活した私の過去の経験から、「自分も同じように転がり落ちていく可能性は十二分にあるのだぞ。」という感覚が湧いてきて、怖かった。

 視聴しながら、救われて欲しいという気持ちで一杯だった。

 

 目の前の悪い状況の変化を、運や他人任せにしてはいけない。人生は何も行動しなくても好転するフィクションとは違う、という認識を持ち自ら行動する習慣を持たなければいけないと改めて感じた。

 この認識は格闘技やチェスなど個人での勝負事にこだわることで磨けるのではないかと最近考えている。

 

 求める結果を得るために、今、必要な行動とは何か。結果から具体的な行動計画に落としこんで行動していかなければ、流れの早い現代の荒波に飲まれ、本作品の主人公のようになってしまう、…かもしれない。