標的10(続) | 任務は報酬がすべてさ・・。

標的10(続)

この前の続きだよ・・遅れてごめんね・・。


「ししっ・・みーつけたっ・・王子の勝ち」


「う・・・うわぁぁあぁ」


もう叫びしか出ない。俺の人生は此処で終わる。


「その叫び声・・もっともっと聞きたいな・・。けど・・そんな声より血が見たい」


シュッ・・・


俺の頬に切り傷ができる・・・一瞬にして。


「そう簡単には殺さない・・血をたくさん見てから・・」


じっくりと切られ殺される苦しみを・・こいつは俺に味あわせようとしている。

 

ザクッ・・・ザクッ・・。


左腕・・・右足・・順番に刺されていく痛みは全身に響き渡り・・


「うあぁぁぁ!!」


叫びに変わってベルフェゴールを楽しませる。


「ししっ・・・そろそろこいつに飽きたかも・・終わらせてやるよ・・

 お前の人生♪」


「・・・・」


声は出なかった・・もう殺してほしい・・苦しみから解放してほしいと自分自身がおもっていた・・。

 だが・・


ズガァンッッ・・・。


銃声がして後ろを振り返ると・・・・


「なんだこれは!!全部あいつがやったのか!!」


援軍だ・・・虫の息の俺はかすかに自分の仲間を確認した。



「ししっ・・・増えた増えた♪お前らも・・王子と遊んでくれんの?」


ベルフェゴールはこのたくさんの人数の敵に

 おもちゃが増えてうれしそうな子供のように満面の笑みを浮かべた。


ズガァンッ・・


もう一度放たれた弾丸は・・ベルフェゴールの頬をかすめる・・。


滴り落ちるベルフェゴール自らの血・・・。


「あ゛はぁ゛っ・・・流しちゃったよ・・・王族の血をっ・・」


自分の血を見て興奮するベルフェゴール・・。

 おれのからだは震えが止まらず・・・恐怖していた。


「ドクドクが・・・とまんないよぉっ・・・ししっ・・・しししっ・・・」


狂ったように笑い出すベルフェゴールをみて・・援軍のやつらもひるむ・・


「こ・・こっちの方が数は優勢だ!!

 たかが一人の男に負けるはずがない!!」


その声をきっかけにベルフェゴールへの一斉攻撃が始まる・・。


ザクザクゥッ・・・ブシャァっ!!


その攻撃にひるむことなくベルフェゴールは闇の中を駆け回り・・

 嵐のように大人数の敵を倒していく。


「ぅ・・・」


体を起こそうとしても・・言うことをきかず・・・ただ見ていることしかできない・・。


ドカァンッッ!!


爆弾がベルフェゴールに向けられた・・

 直撃だった・・・。俺は仕留めたと思いながら・・煙を見つめる。


だが・・・煙のなかにひとつの人の形をした影が浮かびあがった・・。

 その影はゆらゆらと立ち上がった・・。


「ま、まさか」


「ししっ・・・しししっ・・また・・流しちゃったぁ・・・。あ゛ー・・またドクドクがとまんないや。」


煙の中から出てきたのはベルフェゴールだった・・

 その光景を見て周りのやつはさすがに恐怖した。


ザクゥッ・・・ザクザクッ・・。


その恐怖心にはお構いなしに・・ベルフェゴールははしり・・切り刻む・・。


まるで・・地獄絵図・・・血と恐怖が・・奏でる旋律・・。


「いっきにやっちゃえ♪」



ベルフェゴールの言葉の意味が理解できなかった俺も・・

 奴がする行為で・・その恐ろしさを見た。



あいつは・・音楽を指揮する指揮者のようにナイフをあやつっていた・・。


「ししっ・・・ナイフが奏でる・・切り裂きワルツ・・

 血が・・すっごくみれるんだ・・。」


ベルフェゴールが手を動かすとそれに合わせてナイフが

 敵をそう攻撃した・・


一人の少年に・・たくさんのやつらが切られていく・・。


「あーあ・・・もうおわったの?」


あんなたくさんの敵を彼はあっというまに倒した・・。


暗闇に・・ナイフをかざして夜を引き裂くかのように・・。


ここも・・おれが逃げてくる場所と変わらない・・血の海となった・・。


「あとは・・お前だけだね・・」


もう・・絶望しか残ってない体は・・震えなかった。

俺は・・死ぬ・・・その言葉が・・頭の中に残っていて・・

 逃げられないことを確信していた。


「ばいばい」


ザクゥッ・・。


首を切られて・・俺の意識は薄れていく・・。

 薄れゆく意識の中・・あいつが笑っているのが目に入った


「人間簡単に死ぬだろ?弱いのに・・欲だけはある・・

 お前もよくわかっただろ・・これで・・あのままヴァリアーにいたら死ななくて済んだのに・・

 裏切るから・・そうなる・・」


ベルフェゴールがザンザスの命令で俺を排除しに来たのは知っていた・・

 それを覚悟で逃げたのにこうなった・・確かに人間は・・よわい・・。


俺も・・仲間のもとへ行こう・・。


そこで・・俺の意識はなくなった。



「ししっ・・・王子血だらけ・・帰ってシャワー浴びないとな・・」


__お前は孤独の王子だな・・__


あいつが逃げる前にベルフェゴールに残した言葉がベルフェゴールのあたまをよぎった。


「孤独・・王子は孤独?・・そうかもね・・」


雨だれは血のしずくとなって頬を伝い落ちる・・


「もう・・どこにも帰る場所はないから・・」


そう呟くと・・闇の中に姿を消した。


惨劇の跡が・・ベルフェゴールの悲しさや孤独を表しているようだった・・。


__ししっ・・・王子がこの世界・・何もかも切り刻んであげるよ__


以上だよ・・。


また感想くれたらうれしいよ・・。


さて・・今日はスクアーロと出かけるんだった・・

 久しぶりにのんびりして来るよ・・・


もちろん金集めは忘れないけどね・・



昨日はこれをのせてくれって言った子と・・喧嘩売ってきたやつからしか・・

 お金とれなかったから・・スクアーロをうまく利用しようかな・・。