標的9
久しぶり・・。
突然だけど・・知り合いがさ・・・のせてって言うからやるけど・・。
目が腐るから見ない方がいいよ・・。
ま・・・ちゃんと料金取ったし・・僕はかまわないけどね・・。
犬が中心みたいだね・・これ・・。珍しいな・・。
なぁ柿ピー・・俺は・・骸さんについてきてよかったのかな・・・。
骸さんは・・・何で俺たちと一緒にいてくれるんだろう・・。
「柿ピーは・・・わかる?」
横で寝ている少年に・・小さな声でつぶやくもう一人の少年・・
名前は城島犬・・。
「俺は・・わからない・・。」
悲しそうな顔で・・・少年の寝顔を見つめる・・。
「骸さんに聞いたら・・わかるかな・・」
静かにその場を離れて外に行く城島・・・。
外は満月が輝き地面を照らした・・。
冷たい風が・・彼のほほをなでる・・・。
月に照らされた彼の姿は・・・まるで悲しそうな一匹の狼だった・・。
翌日・・城島は少年の横にすわっていた・・。
「犬・・おきてたの?」
「あぁ・・・柿ピーよりちょっと先にな・・今日は俺の勝ち」
「勝負してないよ」
まるで子供のようにふるまう城島・・。
もう一人の少年の名は柿本千種・・。
城島は柿ピーでとうしている・・。二人は昔から一緒にいた・・・ずっと一緒に・・。
「・・・なんれ・・・近くにいるのが・・クロームなの?」
「骸様との・・・連絡手段・・・だから・・」
「なんれ・・骸さんと連絡しかできないの?」
「直接会えないから・・」
「なんれ・・・骸さんに直接会えないの?」
「骸さまが声も光も届かない牢獄にいるから・・」
立て続けに質問をしていた城島の声がとまる・・。
柿本が心配そうに見つめる・・。
「俺の・・せいかな?骸さんは・・俺のせいで・・」
「違うよ・・」
「けどっ・・俺がいなかったら・・骸さんは逃げ切れてたんじゃっ・・。」
「それ以上言わないでよ」
柿本が城島の口をふさぐ・・。
「どうしても自分を責めたいなら・・責めろ・・・。だけど・・お前だけじゃない・・」
「??」
「俺も・・骸さまの足をひっぱてた一人だ・・お前だけじゃない・・俺もだよ・・。
俺達のせいだ・・お前だけじゃない・・」
横で静かに口を開いた柿本は・・少し・・震えていた・・。
うつむいていたから・・城島から柿本の顔は見えなかった・・。
「・・ごめん柿ピー・・・ごめん・・」
城島はもう・・柿本に謝ることしかできなかった・・。
柿本は静かに城島にもたれかかった・・。
「犬・・少しだけ・・こうさせておいて・・。二人だけだから・・」
城島は・・ただ黙って窓の外を見ているだけだった・・
何も言えなかったから・・。
「柿ピーとは・・もう離れない・・。」
静かにつぶやく城島・・。
柿本は眠りについていた・・。
「骸さんが・・いつか・・あの門をくぐって・・何気ない顔で帰ってきてくれるまで・・
ここに一緒にいようか・・。柿ピー・・。」
外の門を眺めてつぶやく・・・。
「俺には・・柿ピーと骸さんしかいない・・。俺の居場所はそこしかない・・。
自分の居場所は自分でまもる・・。柿ピーと・・・ずっと待ってるよ・・骸さん・・
いつか・・・あなたにまた会えるその日まで・・・何があろうと・・どんな時でも・・
骸さんを待ってるから・・ここで・・」
外に・・雨がザァザァと音をたてて降り注ぐ・・。
城島の頬にも一粒・・水が通った・・・。
いじょうだよ・・。犬から感想もらいたいみたいだよ・・。
他にも物語あるからよかったらのせていくつもりだよ・・。
それなりの料金がもらえたしね・・これからももらうし・・・僕からすればいいことだね・・。
他にも感想とかほしいな・・。その子に伝えるから・・。