この頃の姉たち3人は…

三女は家に戻っていましたが、遊び呆け、大量の借金を作っているような状態でした。しかし一度世に出て母の元を離れた彼女は、元来上手く立ち回る事が得意だったため、実家に住み得られる利益の代償として母の拘束を受けても、上手く立ち回って自分の利を図るように…

二女は私に向いていた母の目が、この頃自分に向き始め、また問題を起こすようになります。自殺をほのめかし、精神病だと騙り、放火をし事件になりかけた事も…(この時点で十分精神異常者ですが…)
こうして、また彼女は親姉弟と絶縁状態になりました。


長女はこの頃には不活発になり組織を離れていました。職場の男性と付き合っていましたが、母は30代後半の彼女に対し21時を門限と言い、事ある毎に衝突していたようです。今思えば我慢し続けた姉の遅すぎる反抗期だったんだと思います。
姉の結婚の際
『姉ちゃんはバプテスマを受けているから私は式には参列できない。参列すれば私は排斥される可能性がある』
『彼女が世の人と結婚すれば彼女とは縁を切らないといけない』
と毎日のように涙を流していました。
しかし、もはや私にとっては、母も母の言う事もどうでも良い事でした。
一番長きにわたり母と一緒に住み、母の拘束に耐え続けた長女が幸せになれるのであればそれでいい。それが私が『家族』に対して望む最後の事でした。
そして、姉は無事に結婚しやっと家を出ていきました。

こうして母の元には立ち回りの上手な三女のみが残り、私達はまたバラバラになりました。