世界を観ていると、ふと思う事がある。

曲がっているのは私なのか世界なのか。

私が認識出来る世界は私の目を通して見たものだけ。

さてどっちが曲がっているのか。

本当はどちらもバラバラなのを無理矢理修正して見ていてこの程度なのかも知れない。

私が消えれば世界も消える。

それでも世界は誰かの中で存在し続ける。

私など存在したこともなかったかのように。

そんな世界は、誰かの世界はどんな風に見えているのだろうか。

だから生き物は近寄りあって互いの見える世界を少しでも理解したいのかな。

互いの世界感を語り合い、距離のない温もりを感じながら。

喜んで苦しんで悲しんで幸せで満たされて。

何が見えたのだろうか。

確かに昔は私もそんな景色を観た。

何もかもがキラキラしてて素晴らしい世界だったと漠然と覚えている。

そこには曲がってる事なんて一つもなかったと思う。

濁りさえ存在しない薄氷の様な。

どうやら曲がってるのは私の様だ。

夕暮れに駅から見える電柱が傾いていた。

だから私は考えたのだ。