私は市川海老蔵が嫌いである。

しかし「一命」の中の彼は誠に役者であった。

市川海老蔵その人に魅力される人の気持ちが理解できた。

だが好きにはなれない。

まあそれは置いておく事にして。

この映画は光と闇の繰り返しである。

光は所詮、闇を強調するためだけであり。

また闇は光をより輝かせるためだけに存在している。

127分間には退屈な時間は存在しなかったと言って良い。

派手な演出はないものの。

減り張りのある進行それ自体が強烈なのだ。

人が縋り付く「からっぽ」な物。

中身の無いプライドを捨てる決意と、それを笑う者。

縋り付く物の「からっぽ」さに気付き人としての在り方を問う。

確かに間違った方法なのだが。

その問いに触れた者は縋り付くことは出来ないだろう。

もちろん人としての思いが残っていればの話しだが。

この現代社会では中身の無い物が持て囃されている。

我々はあるべき姿の社会の青写真を描き。

実現させるためにも。

我々の生き様。

どうあるべきなのか考えるべき時なのかもしれない。

そんな映画です。