電車の窓から見るビルの窓の向こうに人影を見ることは少ない。

不思議な事に少ないのだ。

あの子の瞳が窓であるならば私はビルの中の人間である。

不確定性原理ではないが、存在するが存在しない存在なのである。

今日は電車の中でその自分に気が付いた。

それから可笑しくて可笑しくて笑いが止まらない。

少しも愉快ではないのに笑いが止まらないのは。

現実逃避願望が強すぎるのだろう。

白夜みたいに何時までも照り輝く思いがある。

でもそれは沈まないだけで。

反動は大きい。

夜を取り戻すためのバランス装置が働く。

悪く思わないでね。

それは貴女のせいだから。