ミステリーの世界では様々な殺人が起こる。
動機も方法も千差万別だ。


仮に殺したくない場合。
相手が自分の想いを寄せている人であったとき。
どんな方法が最良なのか。


二人で一緒に服毒自殺(この場合相手は殺害、自分が自殺)が綺麗なのかも知れない。
これはある程度の関係が築かれた場合には有効だと思う。
機会は沢山あるから。


でも二人の関係が希薄な場合はそうは行かない。
一方的に想いを寄せている場合。
加害者は被害者に自分を認識してもらう必要がある。

鈍器で後からでは駄目だし刃物は相手に傷を付けてしまうので駄目だ。


最良の方法は馬乗りの状態からの絞殺だと考えられる。
被害者の目は間違いなく加害者の顔を捉えているだろう。
加害者の手は相手の皮膚の柔らかさや温もりを感じるだろう。
被害者の手は加害者の手を強く握り返し爪が食い込むだろう。
初めて二人は強く結ばれた状態になる。


被害者は加害者の事を怨み最後の瞬間まで加害者の事で満たされる。
加害者は興奮と後悔の念で満たされる。


世界で一番大切な命の灯を消してしまった愚かさに永遠に苛まれる。
生きるか死ぬかの選択を迫られる。


こんな絵空事な話でも。
ニュースから殺人事件が消えないと云うことは。
毎日強制的な命のやり取りが繰り広げられている状態。
人が人の手によって死なない日が来る事を祈ります。