孤独な巣に帰る道では、面白いくらいに生き死にの事ばかり考える。


朝は殺伐とした気持ちで出かけるのに。


孤独でも人は死なないが、考え方が変わり始める。


帰り道の家の明かり達が孤独を加速させる。


明かりの消えた深夜の帰り道は将来の事を考えられるのに。


深夜のトラックの走る音や高圧線や信号の点滅する明かりが生命を感じさせてくれる。


人がどこかで私と同じく生きている事を実感させてくれて心が温まる。


これから私の好きな秋。


されど日照時間の減少は確実に心を蝕む。


去年あたりから夕方になると根拠のない緊張と焦燥感に苛まれる。


手の届く距離の届かない心を実感してしまう程の孤独は無い。


エレベーターは教訓だらけの箱だ。


区切られた空間は何処も孤独を増幅させる機関だ。


孤独ほど逃げ場のない最悪な事態は無い。