今日は激しく雨が降ったので川の水が増えてて、濁流にのまれて死ぬのは嫌だなと思った。
だけれども、砂漠や海上で渇きで死ぬのはもっと嫌だとも思った。
だったら濁流にのまれて死んだ方が少しはましかもしれない。
でもどうせ死ぬなら好きな人の腕の中で死にたいね。
好きな人の腕の中なら老衰でも良いし、殺されても良い。
幸福な顔を焼き付けてもらうのも幸せだし。
流れ出る血液が好きな人に絡みつくのも、苦悶の表情を脳裏に焼きつけ永遠に苛まれる苦しみを与えるのもまた幸せだ。
私を殺す私の好きな人はいったいどんな表情をするだろうか。
殺す価値も無かったかの様に見下した目をするだろうか。
取り返しのつかない事をした事に対する恐怖に怯えた目をするだろうか。
きっとあの子は優しく微笑んでくれるに違いない。
そして優しい目をしながら生命が失われて行く様を見届けてくれるだろうな。
死んだ先には何も無いのだろうけど。
最後の瞬間までは幸福で有りたい。