庄原の街は小さい。


そして庄原の夜は暗い。


だが夜の帳が下りる頃はとても美しい。


部屋の窓から街の明かりと山の稜線を眺めていると


とても現実の世界とは思えなくなる。


何処か心の故郷へ帰って行くような。


そんな気持ちにさせてくれる。


一つ一つの明かりの下には


小さな命たちが生きていて。


涙が止まらなくなる。


愛しい、全てが愛しい。


命が


街が


友達が


家族が


吉村さんが


そして何より自分自身が


愛しい。


無機質な明かりが


心の奥深くまでまで照らし出して


簡単に壊れてしまう世界が


とても美しい。