リップ・ヴァン・ウィンクル | Affection 記憶の旅

Affection 記憶の旅

Mianimiから創作小説や昔の映画や趣味を語ります・・・

■リップ・ヴァン・ウィンクル

お話をしましょう・・・
彼がね、山へ狩りに行ったんですよ。
山へ狩りに・・・

そこでね、こびとに遭ったんです・・・
何ていう名前のこびとだったか忘れましたけどね
ずいぶん昔の話だから・・・

そのこびとに遭って
ウインクルはお酒をご馳走になったんですよ
そのお酒があまりにも美味しくて
どんどん酔ってしまったんです・・・
そして夢を見たんです・・・
眠りに堕ちて・・・
夢を見たんです・・・

その夢はね
どんな狩りでも許されるという
素晴らしい夢だったんです・・・

ところがその夢がクライマックスに達した頃
惜しいことに目が覚めてしまったんですよ・・・
辺りを見回すとこびとはもう居なかった・・・
森の様子も少し変わってた・・・

ウインクルは慌てて妻に会うために村へ戻ったんです・・・
ところが妻はとっくの昔に死んでたんですよ・・・
村の様子も全然変わってましてね・・・
つまり、ウインクルが一眠りしてる間に
何十年もの歳月が経っていたんです・・・

僕の話をしているんじゃないですよ・・・
リップ・ヴァン・ウィンクルの話をしているんです・・・

小人にもらった酒・・・
ラム、クアントロ、それにレモンジュースを少々・・・
シェイクするんです・・・
わかりますか?

X・・・Y・・・Z・・・

そう・・・これで終わりって酒だ・・・!


野獣1


あ・・・あんた、ついてる・・・
寝ますか・・・

〔二人の立場は完全に逆転した・・・〕