うっかり日曜は美沙が出勤でしゅんと僕がふたりきりで留守番なので「よかったら一緒に留守番する?」と父に聞いた。
隣にいた母が先に「ぜひ」と言った。
父は生しゅんに会ってるときも、まるで積極性がない。常に見ているだけ。しゅんが近くにいるのに週刊誌を読み出すほどずれている。うれしくないのではない。面倒臭いのでもない。要は、見ているだけで十分であり、自分から何かを仕掛けるほどの引き出しもない。
イクメン中級の私、また世話焼き師範代の母からすれば、それが歯がゆい。
だから母が先に「私がじじいを送り届けるから、ぜひ孫との時間を」と食いついた。当の本人は「どちらでもいい」と。ちょっと蹴っ飛ばしたい。
で、日曜。
私は珍しくしゅんより早く起き、機械的に自分の朝飯と、スーツの整理を済ませる。
ほどなくしゅんが泣きながら起床。迎えに行くと満面の笑顔に変わる。HPとMPが全回復する。今なら洞窟のボスでも倒せるかも。
そして、ぞうさんのさんぽ他、新たなコレクションを読みまくる過酷なノルマを達成しつつ、父の到着を待つ。
11時。来ない、連絡もない。なんだあいつ。
しゅんがわずかに眠そうなそぶりを見せたので、昼寝を試みる。・・失敗。
12時。わんわん騒ぐので、バナナを与える。鎮まらないから、そのまま昼飯へ移行。カレーを解凍する間も、待ちきれないという抗議を一身に受ける。
12時半。たまらず母に電話したら、今から行くと。遅いんだ、コノヤロウ。
しゅんの食事と、おむつ交換が終わったところで両親登場。最初にやったことは前の日に買っておいた父の弁当を温めること。もう一度言う。コノヤロウ。
まもなく大将が、外出をねだりはじめる。そこで父母、老犬とともに近所の公園へ散歩。父はひたすら新品のビデオカメラで録画するだけ。しかもやけに遠くから。被写体の近くで撮影するのは基本中の基本だ、コノヤロウ。
母と犬は実家に戻り、いよいよ三人で留守番。帰宅してもしゅんは眠そうなくせに寝ない。父に絵本を読ませても、不慣れなのが伝わるのか、しゅんはすぐにこちらに来て「おまえが読め」と私に絵本を差し出す。
眠くなる念を込めながら絵本を読む。だが、なかなか効かない。ふと、疲れて父を見遣ると・・・寝ている! 本日4回目のコノヤロウ。何しに来やがった。出て行け、とは言わない。
2時。ようやく、しゅんが寝た。さすがに疲れたぁ。居眠りしていた父が目を覚まし、しゅんが寝たことに気づく。優しい息子がうっかり「疲れてるならしゅんの隣で一緒に寝る?」。本来なら家を追い出されてるはずの父は「じゃ、そうさせてもらおうかな」だとさ。
軽い皮肉のつもりだったのに…泣く泣く寝室へ案内した。何も世話をしなくてもいいけど、しゅんが二人いるのとあまり変わらない。
私は、母に報告の電話を入れた。感謝と謝罪を言う母。
あー、でも今日の父を私に置き換えて、私を美沙に置き換えると、美沙の気持ちがよくわかる。
そうか、親父はあえて使えないじじいを演じて、私に妻の大変さを教えてくれたのかっ!
それは、ないと思う。
隣にいた母が先に「ぜひ」と言った。
父は生しゅんに会ってるときも、まるで積極性がない。常に見ているだけ。しゅんが近くにいるのに週刊誌を読み出すほどずれている。うれしくないのではない。面倒臭いのでもない。要は、見ているだけで十分であり、自分から何かを仕掛けるほどの引き出しもない。
イクメン中級の私、また世話焼き師範代の母からすれば、それが歯がゆい。
だから母が先に「私がじじいを送り届けるから、ぜひ孫との時間を」と食いついた。当の本人は「どちらでもいい」と。ちょっと蹴っ飛ばしたい。
で、日曜。
私は珍しくしゅんより早く起き、機械的に自分の朝飯と、スーツの整理を済ませる。
ほどなくしゅんが泣きながら起床。迎えに行くと満面の笑顔に変わる。HPとMPが全回復する。今なら洞窟のボスでも倒せるかも。
そして、ぞうさんのさんぽ他、新たなコレクションを読みまくる過酷なノルマを達成しつつ、父の到着を待つ。
11時。来ない、連絡もない。なんだあいつ。
しゅんがわずかに眠そうなそぶりを見せたので、昼寝を試みる。・・失敗。
12時。わんわん騒ぐので、バナナを与える。鎮まらないから、そのまま昼飯へ移行。カレーを解凍する間も、待ちきれないという抗議を一身に受ける。
12時半。たまらず母に電話したら、今から行くと。遅いんだ、コノヤロウ。
しゅんの食事と、おむつ交換が終わったところで両親登場。最初にやったことは前の日に買っておいた父の弁当を温めること。もう一度言う。コノヤロウ。
まもなく大将が、外出をねだりはじめる。そこで父母、老犬とともに近所の公園へ散歩。父はひたすら新品のビデオカメラで録画するだけ。しかもやけに遠くから。被写体の近くで撮影するのは基本中の基本だ、コノヤロウ。
母と犬は実家に戻り、いよいよ三人で留守番。帰宅してもしゅんは眠そうなくせに寝ない。父に絵本を読ませても、不慣れなのが伝わるのか、しゅんはすぐにこちらに来て「おまえが読め」と私に絵本を差し出す。
眠くなる念を込めながら絵本を読む。だが、なかなか効かない。ふと、疲れて父を見遣ると・・・寝ている! 本日4回目のコノヤロウ。何しに来やがった。出て行け、とは言わない。
2時。ようやく、しゅんが寝た。さすがに疲れたぁ。居眠りしていた父が目を覚まし、しゅんが寝たことに気づく。優しい息子がうっかり「疲れてるならしゅんの隣で一緒に寝る?」。本来なら家を追い出されてるはずの父は「じゃ、そうさせてもらおうかな」だとさ。
軽い皮肉のつもりだったのに…泣く泣く寝室へ案内した。何も世話をしなくてもいいけど、しゅんが二人いるのとあまり変わらない。
私は、母に報告の電話を入れた。感謝と謝罪を言う母。
あー、でも今日の父を私に置き換えて、私を美沙に置き換えると、美沙の気持ちがよくわかる。
そうか、親父はあえて使えないじじいを演じて、私に妻の大変さを教えてくれたのかっ!
それは、ないと思う。