VapeSick、最終リストック。たくさんのご注文ありがとうございました。また数々のメッセージもいただき、重ねてお礼申し上げます。
さて、リキッド生産中止については、突然の発表で関係者各位また顧客の皆様におかれましてはご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございません。
VapeSickが今回こういう決断をしたのには、取り立てて悲観的な理由はありません。単純に「今のままでは先に進めない」ということなのです。
我々はこれまで、「VapeSickだからこそできること」をモットーに、「安くて美味い」を理念として掲げてきました。一般企業がやりたがらないことから目を背けず、物創りに挑戦してきたつもりです。そのためにコストを惜しまず、手間を惜しまず、常にストイックにまじめなこともバカげたことも本気でやってきました。
昨今、リキッドに関しては、国内で美味しいジュースを手軽に買えるくらいになったと感じます。VapeSick発足当初のような「美味しいジュースは高いよ!」という不満は、ずいぶんと解消されました。「安くて美味い」が既に実現されているのです。
そして、そこにはもうVapeSickがリキッドメーカーとして存在する意義はないと判断するに至りました。
VapeSickのリキッドをご愛用いただいている方々には、大変申し訳なく思います。ですが、VapeSickがこのまま、無難にビジネスの舞台の上でそれとなく存在し続けることに違和感を覚える方もいると思うのです。「普通じゃないこと」を最初からやり続けている我々にとって、そういう失望こそ本当に恐れるべきものだと感じます。
また、これでVapeSickのリキッドがもう二度と手に入らなくなる──と思っていただくことはありません。今はまだはっきりと申し上げることはできませんが、“たまに手に入るこのリキッドを、特別な時に楽しもう”と思っていただけるような、そういう場を用意するのがこれからの我々の使命だと思っています。
念を押して申し上げておきますが、VapeSickは解散するわけではありません。
ただ、VapeSick愛好者やVape愛好者皆様にとってもっと有意義な存在でありたい。
こういう過激なブランドですから、ネット上では賛否両論あるようです。今回の決断もそういうところに起因するのではないかとご配慮いただいたり、経営をご心配いただいたりすることもありました。「人手が足りていないのなら、私が手伝います!」というメッセージまでいただき、大変ありがたく感謝しています。たくさんの方々のお気遣い大変ありがたくご意見拝受しておりますが、今回の決断はそういった悲観的で深刻な理由によるものではありません。
VapeSickは、このままではダメ。ただそれだけなのです。
そこそこ活動して、それなりに売り上げて、そこにあぐらをかく──と、そんな性根で物を創りたくないというのが本当のところです。
我々はメーカーである以前にクリエイター集団ですから、眼前を広く見渡して様々な可能性に焦点を合わせていきたいと思います。
一方で、「今以上に美味しいものを作る」ということに限界を感じていたのも事実。
リキッドは料理と違い、素材が限られてきます。世界レベルで見ても、リキッドの原料素材の幅はそれほど広くありません。あとは調合や配分や好みやセンスの世界になってきます。それはまるで、限られたブロックで何パターンの造型ができるか──という挑戦に似ています。最初は無限にも近い可能性を感じるのですが、数をこなして洗練されてくると、次第にそれが錯覚であったと知り限界が見えてくるのです。そしてそれは同時に、我々がそれだけ洗練され研ぎ澄まされたということでもあります。
そもそも採算度外視で始まったこのプロジェクトを、ビジネスの舞台の上で育てるというのは本末転倒。
そんなわけでVapeSickは今、新たな道を模索するべく試行錯誤しております。
今後もゆっくりとではありますが、このブログを通してVapeSickの新たな挑戦をお知らせいたします。今後ともVapeSickをよろしくお願いいたします!