こんにちは、シッキーです。
ブログ更新に少し間が空いてしまいました。
というのもここしばらく色々あり、ブログにまで手が回らなかったというのが本当のところです。
近頃はちょっと堅苦しい話ばかりだったので、ここいらで息抜きがてら、これまでいただいたいくつかのご質問にまとめてお答えしようと思います。
■リキッドを自作したいのですが、どうやればいいんですか?
まずはたくさんいただきました「リキッドってどうやって作るんですか?」というご質問。
自分で作りたいという方、意外と多いんですね。ワクワクしてしまいます。
これは努力と工夫に尽きます。あと、お金と時間。
僕もそもそも偉そうに講釈を垂れられるような立場ではないので何とも言いようがないのですが、これまでにお話ししてきた通り、E-Juiceを作るのは料理を作るのと同じだと思っています。貪欲で正直、かつ謙虚な姿勢をもって素材とその先にある人達と向き合っていけば、作品というのはどんどん洗練されていくもの。技術や知識というのはその次です。とにかく思いついたことは何でもやってみることが大切なのではないかと思います。
ただ、自作リキッドを極めようというなら、相応の投資と時間が必要なのは断言できます。ビジネスとなるとなおさら。僕は俄然応援しますが、そこにお金と時間を投じるよりも、既製品でお気に入りのリキッドを探した方が合理的といえば合理的ですね。
そして僕の率直な考えとして、「美味しい料理を作れない人が、美味しいリキッドを作れるはずがない」というのがあります。
「うまいリキッドを作りたい!どうしたらいいですか⁉」と訊かれたら、僕はおそらく「人に喜んでもらえる料理を作れるようになりなさい」と答えます。味の組み立て方、思いやり、喜んでもらうための配慮、衛生観念、演出、どれをとってもVapeは料理と同じなのではないかと思うのです。扱う素材と器具が違うだけで。
「とりあえず自己満足でリキッドを自作してみたい」という方は、まずはプロピレングリコール(PG)とグリセリン(VG)の扱い方を学ぶ必要があるでしょう。それぞれの性質を知った上で、香料の配合に入っていきます。これらは産地やメーカーによっても個性が異なってきます。まぁ、PGから入るかVGから入るか香料から入るかは素材によりけり。蒸留して香料から作るというのも、余裕のある方は試してみると面白いかもしれません。
「もっと簡単でいい!」というのなら、とりあえず市販のPGとVGを1:1程度で混ぜて、そこにお好きな香料を混ぜてみるというやり方から入る感じになるでしょうか。まぁ、こんなんじゃおいしいリキッドなど作れないですし、いざ実践してみて壁の高さを感じる方がほとんどではないかと思います。でも、そういう過程もまた勉強です。いいものを創るために試行錯誤するのは、Vapeに限ったことではありません。
美味しいリキッドを自作できるVapeユーザーが増えれば、リキッド業界もまた違った面白味を持ってくるのではないかと思います。皆が皆切磋琢磨できるようなグルメ業界になれば面白いですよね。リキッド製造・販売業者にとっては困った状況かもしれませんが。
でも、おそらく洗練されたリキッドを作れる方というのは、ごく一部に限られるかと思います。それは既得権益や利権などの問題でなく、単純に“そこまでの情熱と時間とお金と労力をつぎ込める人が少ない”からです。
リキッド研究はもちろん作る人間のセンスもあるかもしれませんが、こだわればとにかくお金がかかりますし、時間はもっとかかります。ですから、趣味で自作するのであれば、その辺は割り切った方が潔いのではないかというのが僕の考えです。
■どういうアトマイザーを使っているのですか?
おそらくどういう環境でテイスティングしているのかということなのだと思いますが、テスターによって環境がまったく異なります。基本的にはRDAですが、そもそもRDAによっても個体差が著しい。もちろんタンクも試しますしジェネシスも試します。様々な環境でテストしてもらい、その結果を調整に反映するという形です。
僕自身もいくつかのセッティングを個人的に使い分けますが、テイスティング時は基本的にデュアルコイルで0.6~0.7Ωあたりを狙います。もともとこの辺のセットが好きなので、一番客観的に味を判断しやすいのです。
音楽でたとえるなら、わざわざプロご用達のモニター環境を用意しなくても、一番聴き慣れた音でモニタリングした方が客観的な判断がしやすい。これと同じ。
ただ、ティスティング時はあらゆる環境あらゆるセッティングで試しますが、プライベートでタンクを使うことはありません。その理由は至って単純で、RTAは密閉されていないタンク内にリキッドを中長期入れておくことになるので、味の劣化が際立つからです。
その都度リキッドを補填しなければ、本来の味わいというのはどうしても失われてしまうものなのです。
■シッキーさんの好きなリキッドメーカーを教えてください。
これはVapeSick発足当初からちらほらご質問をいただくのですが、「これ!」というものがないのです。ですからVapeSickがあるのです。
自分のルーツから言えば、reHABのウィスキータンゴが最初に愛好していたリキッドです。今はほとんど嗜みませんが、たまーに引っ張り出して吸いたくなります。
あとはそうだなぁ、ストリクスエリクサーズのキーライムパイ。ファイブポウンズのグランドマスター、サージェームスのXO、くらいですかね。リサーチも兼ねて国内外問わず色々なリキッドを試しますが、感銘を受けるほどのものはごく少数です。
というか、僕自身最近は「美味しいリキッド、どこかにないかな?」という開拓意欲がないというか、諦めにも似た気持ちから外部への期待や欲求がなくなってきています。その代わり「もっといいものを作れないか」という、内側への貪欲さというのが強くなってきているので、結果的にはまぁいいことなのかもしれません。
VapeSickプロジェクトメンバーの中にはMODやE-Juiceなど、情報に長けている者があるので、僕の情報源はもっぱら彼らです。助かります。僕自身はもうほとんど外からの刺激を必要としていませんから、MODなどに関する知識は初心者とあまり変わらないのではないでしょうか。VapeSickを洗練させることしか目に入っていないのです。返答になっていないかもしれませんが悪しからずご勘弁を。
■ブログで登場するRyoやHitomiはどういう人達ですか?
どういう人達なのかを説明するのも難しいですが、VapeSickのメンバーです。僕は彼らを人として信用し信頼しています。誰でもVapeSickプロジェクトメンバーとして認めるわけではありません。人間性はとても大切です。本人宛てに当ブログへとコメントなりメッセージなりいただければ、当人達から返答してもらえると思いますので、気になる方は直接お願いいたします。
ちなみに、RyoやHitomiのほかにもメンバーはいますが、文章を書くのが嫌いじゃないメンバーが、たまにブログを更新します。
■ハンドクラフトへのこだわりは何ですか?
このご質問は長文だったので端的に言い代えさせていただきましたが、要するにVapeSickがなぜハンドクラフトにこだわるかというのは「コンビニ弁当を食べるか、それとも料理人が作る料理を食べるか」ということです。至極単純です。
大量生産してたくさん売りさばくって、それは大手外食チェーンと同じですよね。大衆レストランで食べる料理と、三ツ星レストランのシェフがいるレストランで食べる料理が同じはずがありません。
大衆向けの商品は、それにはそれの正義があると思います。
ただ、VapeSickの場合、「料理人が作る料理を大衆料理価格で提供する」という形をとっています。外食産業ではありえませんし、おそらくVape業界でもほとんどありえません。
ではなぜそれが実現できるのか。
経営にコストをかけていないからですよね。究極をいえば開発も研究もデザインも、僕が自分一人でできてしまいます。ですが、それだとあまりにも独り善がりで到底ビジネスとして不特定多数の方々に提供するための商品など開発できません。ですから、プロジェクトメンバーがいるわけです。僕のワンマンプロジェクトではありますが、独善的なワンマンにならないよう工夫しています。まさに少数精鋭。
それでも人件費はかかります。でも、真摯に取り組めばちゃんとそれを補う報酬をみなさんからいただけます。最悪赤字でもいいんです。まぁ、経営者としては失格ですけども。経営は他でちゃんとやります。
Vapeにしろ料理にしろ、とにかく美味しい喜びを分かち合う。あまつさえ自分がその発信源となり人に与えられるなら、僕は自腹を切る覚悟です。最初から。
手前で切る身銭は一時。でも、その時に与えた人への感動は一生。
どっちが大切か。僕は後者の方が断然価値があると思うのです。
■シッキーさんはどういう人ですか?
このご質問もたくさんいただきました。ありがとうございます。それだけVapeSickに関心を持ったり、応援してくださったりする方が増えていることだと思います。
自分の気に入った商品を、どういう人間が作っているのが気になるのは当然かと思います。ただ、だからといって「俺は俺は」と自己主張したいと思う手前ではございませんので、ブログなりを通して察していただければと思います。
自分のパーソナリティを伝えるというのは非常に難しいものです。
追々お話しできることがあればいいかなという程度で、ひとまずE-Juice、というか「美味しい」に対する情熱や信念がVapeSickを通してみなさんに伝わることを信じて、引き続き徹底したこだわりをもってやっていこうと思います。
というわけで、とりとめもなく目についたご質問に返答させていただきましたが、今後も少しずつお答えしていきたいと思います。何か訊きたいことや気になることがあれば、お気軽にメールやコメント等お送りください。返答はいつになるか分かりませんが、じっくり考えてご返答差し上げたいと思います。
それではよい一日を。