VapeSickのお手本 | vapesick公式ブログ

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E-Juiceブランド「VapeSick」公式ブログです

こんにちは、シッキーです。


以前、「何をお手本にしてE-Juiceを作っているのですか?」というご質問をいただいたので、この機会にお答えしようと思います。


VapeSickのE-Juiceに、お手本はありません。


たとえばVapeSickのプロジェクトメンバーには、日本国内はもちろんのこと、海外のE-Juiceにも精通している者があります。各プロダクトを発案して形にする僕自身はここしばらく、極力外部のE-Juiceに触れないようにしています。というのも、外部からの刺激が創作の邪魔になってしまうからです。ですから、意外と僕は現状のE-juice業界にはずいぶんと無知です。


この感覚は、アートなりクリエイトなり、物を創るという行為を行っている方なら共感していただけるかもしれません。


ただ、開発段階の作品にはどうしても未熟な部分というのがあります。そういう部分に関しては、メンバーやテスターの相対的かつ客観的な意見からブラッシュアップしていく必要があります。しかしやはり僕自身はイメージで彼らの意見を汲み取るだけ。こうすることで、自分の中にあるビジョンが崩れなくて済むからです。


逆にそこでメンバーが「このリキッドをお手本にすればいい」なんて他社のE-Juiceを渡してこようものなら、僕はそこから永久迷路に迷い込んでしまうかもしれません。


「我が道を行く」というのは、簡単なようで実に難しいものです。そのために自分に課さなければならない制約というのはたくさんありますが、僕は幸いこれまでの経験上、自分なりにその術を知っています。


これは、物を創るという行為において、過去の経験から必然的に出来上がった図式。どんな物創りにおいても、リサーチが過ぎると先入観や固定観念といったものに頭がどんどん縛られていってしまいます。それを避けるために、僕は今や昔から愛好していた既知のE-Juiceくらいしか嗜みません。VapeSickが発足する直前までは、色々な国のE-Juiceを片っ端から取り寄せるくらいに貪欲でした。その頃の経験が今になって生きてきているように思います。また、こういう状況だからこそ、たまに出会う未知なるE-Juiceから受ける感銘や感動もまた大きくなるわけです。


VapeSickのE-Juiceは、お手本を見つけてから作るのではなく、最初にイメージやコンセプトといったものを決めていきます。いわゆる創作料理と似ているかもしれませんが、いつも気をつけているのは「奇をてらう」のではなく、基本的な概念を守りながらも既成概念にとらわれず、自分の中にあるイメージをそのまま形にするのを恐れないということ。


もちろんそのためには嫌われる勇気も必要になってきますし、実際VapeSick内でも賛否両輪が起こる場合があります。そうしたとき、“物を創る”ということにかける自分の信念を信じる勇気が何よりも必要になってくるわけです。また、VapeSickプロジェクトメンバーを納得させられない作品は、より多くの方々に納得していただけるわけがありませんから、そんなわけで泣く泣く没となってしまう作品もあります。




VapeSickはよく「国産和風E-Juiceの元祖だ」と言われます。また、各ラインナップの独創性も高く評価していただいています。


でも、実は我々自身は和風をそれほど意識していませんし、何も特別なことをしているわけではなく、ただ「形にしたものがVape界の慣習通りではなかった」というだけの話。よくも悪くも非常識的であり、それでいて王道的な作品群ではないかなと僕自身は思っています。そして、その柔軟性を守るためには、時に外部からの情報をシャットアウトする必要もあるのです。


富士なんていい例で、これほど純粋なメンソールリキッドは他にないのではないでしょうか。一方、斬鉄剣ほど強烈なリキッドもまた他にはないでしょう。寡婦のような過激な挑戦も前代未聞でしょうし、Bubble Teaもまた、世界広しとは言え今までに例のないアプローチの仕方だと思います。


そういう独創性がVapeSickの魅力なのだろうなと最近感じ始めていますが、我々にとってはそれほど突拍子のないことをしているつもりはなく、単に物創りに勤しみ、その行為に誇りを持ちつつ楽しんでいるというだけの話。


もしかしたら、日々のこの小さな努力がVape業界に何か面白い影響を与えられたらな──なんて淡い期待を抱きつつ、それでも僕自身は基本的に外の目を気にせず我が道を歩んでいます。暴走しそうになったとき、それを是正してくれる仲間がいるからできることです。こうして我々は各々、自分達のイメージや理想、アイデアと向き合っています。


その上でやっぱり一番大切なのは、「人に喜んでもらえるような作品を創る」ということ。そしてそのためには、たとえば梱包のとき、緩衝材の巻き方やパッケージに商品を入れる向きや順番なんかにこだわったり……おそらく誰にも気付いてもらえないであろう細かい部分に心を砕くというということ。言うなれば「家に帰るまでが遠足だ」の精神とでもいいましょうか。「買ってくださった方のお手元に届いた瞬間から始まっているんだ」という心構えで、商品を大切に扱っています。商品を大切にするというのはつまり、人を大切にするということでもあります。「美味くて安いジュースを作ればいい」だけではありません。目に見えない、五感では分からない部分にこそ、我々が一番大切にしたいものがあります。


効率主義の資本社会にはあまりに適合しないスタンスかもしれませんが、そういうブランドがあってもいいですよね。


VapeSickにお手本があるとすれば、それは作品にというよりも、道徳的なところにあるのかもしれません。


僕自身も、そういう作風に恥じない人間でありたいと思いますが、なかなか、人間一朝一夕で成熟できるものではないなと痛感している次第。「頭おかしい」をモットーに生きてきた手前、今更まっとうな大人の振りをするのもこっぱずかしいのですが、実際のところVapeSickを通してみなさんを始め、メンバーからも学ばせていただくことがたくさんあります。


たまに持ち前の痛々しさで失敗してしまうこともあるかもしれませんが、これからも末永くお付き合いいただければ幸いです。