大正8年(1919年)、この地で石油を求めて試掘が始まりました
残念ながら石油採掘は事業化に至りませんでしたが
試掘開始の2年後には多量の温泉が湧き出しました
地元に住んでいた現在の加登屋旅館の初代館主が採掘権を取得し
温泉宿を始めた事が羽根沢温泉の始まりということです
それがこちらのお宿です (湯元)
八角形の湯殿を仕切りをつけて男女に 分けてあります
油田に至らなかったとはいえ、それを温泉に転用した事例が
新潟県から北海道にかけての日本海の平野部には多く見られるそうです
レトロで素敵ですが
驚いた事に石油の匂いが立ち込める湯殿
小学校の頃のあの床に塗った「油性ワックス」を思い出しました
それもそのはず!
燃料資源としては×でしたが
このような「温泉」は成分的には薄い原油そのものですから、
アブラ臭は当然なのでしょう
加水、加温無し!(冬は加温するそうです)
この季節は
源泉放流のまま・・・という何と贅沢な温泉
トロトロで少し青みがかったなめらかなお湯は美人湯と言われるだけあって
美容液の様なヌルヌル感が肌に纏いつきます
石油の代わりに温泉とは
・・・とても貴重なお湯に大興奮の私