仙台 Life
昨夜、仙台の美術館を検索していたら凄い催しを見つけた!
朝から気温は低く雨降りなので出かけようか否か迷ったけれど 6日までの開催と言うだけでなく
明日からG.Wなので大混雑は一層増すだろう・・・と
結局雨の中、徒歩で出かけた
途中道を聞くために交番を訪れると 何と!おまわりさんが途中まで一緒に付き添って下さった
仙台の人は何処までも親切で感動してしまう
知らない土地に住み始めたばかりの私はまんま観光客(笑)
???と思えば、東日本大震災復興支援の為の開催なのだそう。
江戸ワンダーランドへタイムトリップ
伊藤若冲の個人コレクションでは世界一と言われる米国人ジョー・プライス氏の収集スタートは
半世紀前に初めて手に入れた若冲の「ブドウの木」
古今東西、人の心を動かす芸術のきっかけ とは何なのだろう?と 改めて思う瞬間
伊藤若冲の他にも沢山のコレクションがテーマ別に並んでおり、解説がとても解り易く美人画に釘づけ。。。
着物の色合わせの妙にはただただ感心するばかりで被写体が存在したと思うと尚更ゾクゾクしてしまう!
義経ものがたり はまるで「ウォーリーを探せ!」の世界故、ガラスに顔をくっつけて目を細め鑑賞
動物コーナーは何よりも私の好きな世界
大好きな鳥獣戯画を始めとし、動物を擬人化するというユーモアがたまらない
今回の展示では
江戸時代、日本に居る筈のない動物が空想で描かれ、時を超えて平成の今、それを見る私達・・・
当時描かれたトラはどちらかと言うとネコに近く(!)何だかほのぼのとしてしまう
若冲の作品は今回こそ、日本里帰り最後かもしれないので念入りに何度も入退場を繰り返し見る(笑)
今回のクライマックスは
8万6千個ものマス目に色を埋め完成された 鳥獣花木図屏風 は圧巻の一言に尽きる
しかも警備員監視のもと、生でじっくり鑑賞できるという贅沢さよ
サブタイトルは 「花も木も動物もみんな生きている」
マイブログでいつも書いているので重複しますが「僕らはみんな生きている・・」で始まる
手のひらを太陽に が大好きな私は活き活きと描かれた屏風から立ち去る事が惜しくて3度並んだ。
私の心に響いた若冲作品の1つ 「紫陽花の花と二羽のニワトリ」
実際、ニワトリを飼育しながら研究をしていたという緻密さにニワトリが飛び出してきそう!
偉大な画家の感想を一市民の私が述べる等滅相もありませんがせめて「感動」という言葉に代えて。
私は足を運んだ美術展の図録を自分土産にしていますが今回は購入した後にサプライズがありました
コレクションオーナーである ジョープライスご夫妻が来日されており、サインをして下さると・・・
悦子夫人(日本人の奥様)の物腰の柔らかさと滲み出る品格に お話しさせて頂く私も興奮気味に。
お恥ずかしい話ですが この場に至るまで私はこんなサプライズがあるとは知らず
「これだけの作品を持つリッチなオーナーに謁見したいわ!」なんて心で思っていました
プライス氏がサインをして下さった図録 (金運が上がりますように!…なんて、下品な小市民の私)
結局のところ
何度も繰り返し作品を鑑賞し、その合間に展示室のソファに腰かけ図録を読み、遠目に作品を眺め
気になる作品の下へ再び足を運び、何時間も江戸に浸っていたけれど・・・・
入館時にご一緒だった方々も皆同じ事をしていた(笑)
気づくと閉館時間になっており 追い立てられるように会場を後にした(笑)
心にたっぷりの栄養を蓄え、吐く息が真っ白な寒い帰路をトボトボと・・・
素敵なエリア
広瀬川を挟んで右岸左岸とエリアが分かれる仙台はやはり パリを思い出してしまう
気付くとランチを食べていなかった(笑)夢中になると空腹も忘れてしまう性分は今に始まった事ではない
余りにも寒いので温かいものが食べたく、数十年ぶりアメリカンドックを買った
この街には知り合いが居ないので歩き食べも可能(笑)ちょっと自由な旅行者気分です
若冲が来てくれました 仙台市博物館