ういろうについては何度か記事にしました
http://ameblo.jp/vanves/entry-10517147530.html
ういろうは名古屋ではなく小田原発祥で、お菓子と薬の両方が売られています![]()
そして、歌舞伎十八番の「外郎売り」はあまりにも有名ですね

さて、昨日の続きです
あかりの祭典のステージでは、ちょうちん踊りの他に
本家本元・小田原ならではの(!)
可愛い子供たちが歌や寸劇も混ぜて演じます
さすが!。。。
お見事でした!
外郎売りの科白 ![]()
拙者(せっしゃ)親方と申すは、お立合の中に御存知のお方もござりませうが
お江戸を発って二十里上方、相州小田原一色町をお過ぎなされて、
青物町を登りへおいでなさるれば、
欄干橋虎屋藤衛門只今は剃髪致して 円斎えんさい)と名乗りまする
元朝より大晦日までお手に入れまするこの薬は
昔ちんの国の唐人外郎といふ人、わが朝へ来り
帝へ参内の折から、この薬を深く篭めおき
用ゆる時は一粒づつ、冠の隙間より取り出す
依ってその名を帝より、とうちんかうと賜はる
即ち文字には、「頂き、透く、香ひ」と書いて、「とうちんかう」と申す
只今はこの薬、殊の外世上に弘まり、方々に似看板を出し、
イヤ、小田原の、灰俵の、さん俵の、炭俵のと、色々に申せども、
ひらがなをもって「うゐろう」と記せしは親方円斎ばかり
もしやお立合の中に、熱海か塔ノ沢へ湯治にお出でなさるるか
又は伊勢ご参宮の折からは、必ず門違ひなされまするな
お登りならば右の方、お下りなれば左側
八方が八つ棟、表が三棟玉堂造り
破風には菊に桐のたうの御紋を御赦免あって 系図正しき薬でござる
イヤ最前より家名の自慢ばかり申しても、御存知ない方には
正身の胡椒の丸白河夜船、さらば一粒食べかけて
その気味合をお目にかけませう
先ずこの薬をかやうに一粒舌の上にのせまして腹内(ふくない)へ納めますると
イヤどうも云へぬは、胃・心・肺・肝がすこやかになりて
薫風喉より来り、 口中微涼を生ずるがごとし
魚鳥・茸・麺類の喰合せ、その外、万病速効ある事神の如し
さて、この薬、第一の奇妙には、舌のまはることが、銭独楽がはだしで逃げる
ひょっと舌がまはり出すと、矢も盾もたまらぬぢゃ。
そりゃそりゃ、そらそりゃ、まわってきたわ、まわってくるわ
アワヤ喉、 サタラナ舌に、カ牙サ歯音
唇の軽重、開合さわやかに、
アカサタナハマヤラワ、オコソトノホモヨロヲ、一つへぎへぎに、へぎほしはじかみ
盆まめ・盆米・盆ごぼう・摘蓼・つみ豆、つみ山椒、
書写山の社僧正、 粉米のなまがみ、粉米のなまがみ、
こん粉米の小生がみ、繻子・ひじゅす・繻子・繻珍、 親も嘉兵衛、子も嘉兵衛、
親かへい子かへい、子かへい親かへい、 ふる栗の木の古切口・雨合羽か、
番がっぱか、貴様のきゃはんも皮脚絆、我等がきゃはんも皮脚絆、
しつかは袴のしっぽころびを、三針はりなかにちょと縫うて、
ぬうてちょとぶんだせ、 かはら撫子、野石竹。のら如来、
のら如来、三のら如来に六のら如来。 一寸先のお小仏におけつまづきゃるな
細溝にどぢょにょろり。
京の生鱈奈良なま学鰹、ちょと四五貫目、 お茶立ちよ、
茶立ちよ、ちゃっと立ちよ茶立ちよ、青竹茶筅でお茶ちゃと立ちや。
来るは来るは何が来る、高野の山のおこけら小僧。
狸百匹、箸百膳、天目百杯、棒八百本。
武具・馬具・ぶぐ・ばぐ・三ぶぐばぐ・合せて武具・馬具・六ぶぐばぐ、
菊・栗・きく・くり・三菊栗、合せて菊・栗・六菊・栗、
麦・ごみ・むぎ・ごみ・三むぎごみ・合せてむぎ・ごみ・六むぎごみ。
あの長押の長薙刀は、誰が長薙刀ぞ。
向かふの胡麻がらは、荏のごまがらか。真ごまがらか
あれこそほんの真胡麻殻。がらぴいがらぴい風車
おきやがれこぼし、おきやがれ小法師、ゆんべもこぼして又こぼした
たあぷぽぽ、たあぷぽぽ、ちりから、ちりから、つつたつぽ
たつぽたつぽ一丁だこ、落ちたら煮て喰を、
煮ても焼いても喰はれぬ物は、五徳、 鉄きう・かな熊童子に、石熊
石持・虎熊・虎きす・中にも、東寺の羅生門には
茨木童子がうで栗五合つかんでおむしゃる。
かの頼光のひざ元去らず、鮒・きんかん・椎茸・定めて後段な
そば切り、そうめん、うどんか
愚鈍な小新発知、小棚の、小下の、小桶に、こ味噌が、こあるぞ
小杓子、こもって、こすくって、こよこせ、おっと、合点だ、
心得たんぼの川崎、神奈川、程ヶ谷、戸塚は、走って行けば
やいとを摺りむく、 三里ばかりか
藤沢、平塚、大磯がしや、小磯の宿を七つ起きして
早天早々、相州小田原とうちん香
隠れござらぬ貴賎群衆の、花のお江戸の花うゐろう
あれあの花を見てお心を、おやゎらぎゃという。
産子・這ふ子に至るまで、 此の外郎の御評判、御存じないとは申されまい。
まいつぶり、角出せ、棒出せ、 ぼうぼうまゆに、
臼・杵・すりばち、ばちばちぐわらぐわらぐわらと、
羽目を弛して今日お出での何茂様に、 上げねばならぬ、売らねばならぬと
息せい引ぱり、東方世界の薬の元締め、 薬師如来も照覧あれと
ホホ敬って、うゐろうは、いらっしゃりませぬか。
「外郎売りの台詞」は、俳優・アナウンサー・日本語教師などの間では
滑舌の練習として有名ですね
この台詞は、歌舞伎十八番の一つで、亨保3年(1718)江戸森田座の
「若緑勢曾我(わかみどりいきおいそが)」で二世市川団十郎が初演しました
曾我十郎が、外郎売りの扮装で妙薬の由来や効能を述べるものですが
滝のような弁舌で言い立てをしたということから、評判になり、
その後、時と場所を変えて、独立した一幕としたり、他の狂言に折り込まれたりして
上演されてきました。
歌舞伎のそれぞれの名はさておいて、外郎とは何かというと
外郎家が北条氏綱(1486-1541)に献じてから小田原の名物となった丸薬です
たん切りや口臭を消すために用い、また戦陣の救急薬ともしたといいます
殿上人が冠の中に入れて珍重したところから頂透香(とうちんこう)とも言われます
他に、外郎薬、外郎飴、痰切飴(たんきりあめ)とも言います
外郎売りとはこの外郎を売り歩く行商人のことです
以上の説明文は一部お借りしました




