やーっと読み終わりました。
ORIGINALS
誰もが「人と違うこと」ができる時代
こちらは
組織心理学者アダム・グラント氏の著書で、
「ふつうの人々」が
「自分の中にあるオリジナルな何か」を
実現させるには?について
様々な角度から考える内容。
ビジネス書っていう分類だけど
もっと広く
人間関係や生き方についての本です。
先日ブログで紹介した
シェリル・サンドバーグさんの本から
行きついたのですが…
思った以上に深い。深ーーい![]()
前回のシェリル・サンドバーグさんの本は
ごくごく飲める感じ。
オレンジジュースくらいスッキリ明解![]()
一方こちらは
“これは何のポタージュスープでしょう~
?”
っていう感じ。
“ちょっと考えるから待って!”
な味わいです![]()
白いポタージュって、正体が分からなくない?
ジャガイモなのかカリフラワーなのかカブなのか・・・
それでも、
最初の数ページ読んだだけで
きっとこの本の中に大事な鍵がある![]()
と感じる何かがありました![]()
そんなこちらの本から
私がこれは!と思ったキーワードを
ご紹介します![]()
いつもに増して長いですが、
読んでくださるとうれしいです![]()
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キーワードその①
何か変化を起こそうとするときに
自分を助けてくれるのは
「やさしい上司」ではなく「気難しい上司だ」という内容。
やさしく親しみやすい上司は
ことを荒立てて対人関係を乱すのを避けたがる。
一方、
他者や慣習に立ち向かうことをいとわないのは
えてして「トゲのある人」だ。
あ~たしかに~![]()
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そうなんよね。
「事なかれ主義」の上司を味方につけても
「まぁまぁ、落ち着いて」と言われるのがオチ。
何かと闘ってたり
むしろ敵が多いような上司を味方につけると
強力な防御壁になってくれるし
何か行動を起こすときも100人力!![]()
そして敵に回すと相当に厄介。
クセやトゲのある人って
こだわりがあるからこそ
読みやすい。
ブレないから信用できる。
以前、母が言っていました。
「難しいお客さんは
一旦気に入られると常連さんになる。
こだわりのないお客さんは
キャンペーンやクーポンを出すと一時的に来るが
そのうち来なくなる。
だから、いかに難しいお客さんの気持ちをつかむかが大事」
核心を突いていると思う![]()
難しい人と接するときって
うわべだけ整えてもすぐバレる。
長期的に努力する姿勢を見せたり
ビジョンや信念などの人間力が
試されるんだよなぁ![]()
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キーワードその②
ダブルマイノリティって聞いたことありますか?
私はこの本を読んで初めて聞きました。
例えばアメリカ社会では、
黒人:マイノリティ
女性:マイノリティ
⇒黒人の女性:ダブルマイノリティ![]()
そして、ダブルマイノリティについては
「黒人」として批判すればいいのか
「女性」として批判すればいいのか
カテゴリーが分からなくなるので
批判されにくいんだそうです![]()
何それ~!
ちょっとおもしろい![]()
さらにこれと近い内容で気になったのが
特異性信用という言葉。
特異性信用:ある集団が求める言動から、
どの程度逸脱してもよいかを表す許容範囲
慣習に逆らっても問題のない人は、
自分の好きにしてよいという
「特異性信用」をもっていることを意味する。
つまり、
「一般的にはアウトだけど、
あの人は例外的にOK!とされている状況」
あるな~、あるある。
標準に従わなくてよいと
周囲から暗黙の承認を得ていると感じて
“あの人はきっとすごい人なんだ”と
見えてしまったりね![]()
ただのルール違反なことも多いけどね。
「ダブルマイノリティ」にしても「特異性信用」にしても
誰かを上に見たり下に見たり
自分と同じか/違うかで考えるから
発生してる考え方なのが興味深いよね。
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キーワードその③
「フレネミー」とは
「フレンド(友人)+エネミー(敵)」のこと。
ときには応援してくれるし
あるときには邪魔をしたりもする存在。
自分とは全っ然違う人の言動って
けっこう割り切れるんだよね。
だって、元々違うと思っているから![]()
でも、
共通項を持つ間柄だと
やたらと“小さなズレ”が目についてしまったりして。
ときには
可愛さ余って憎さ100倍現象
が起こりかねない![]()
この本で出てきたのは
フレネミーと手を組むよりは
むしろエネミーを味方にするようにした方がよい
との内容。
常に味方でいてくれるフレンドを
大切にするのはもちろんだけど、
味方になったり敵になったりするフレネミーに
気を遣うよりは
むしろ常に邪魔をするエネミー(敵)を味方にするほうが
思いがけず信用できる協力者になったりする
・・・💡
気難しい上司やクセのあるお客さんと
同じパターンか!![]()
批判的な人や
自分の意見をハッキリ持っている人は
ブレにくいから信用できる。
そうは言っても
エネミーに接近するのってかなり勇気要るから
比較的話しかけやすいフレネミーに
安易に接触してしまって
結果、めちゃくちゃ精神的に疲れる、っていうの
やっちゃうんだよね~![]()
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最後に
キーワードその④
妥当性の論理とは、
何かを決断するときに
「自分みたいな(考え方の)人間は、
こういう状況ではどうするべきか」
と考えること![]()
何かを決断するときって
多くの人は
「どう行動すれば最高の結果が得られるか」という
「結果の論理」にしたがうけど、
「結果の論理」で決断をすると
リスクを負うべきではない理由ばっかりみつかって
何かを変える方向に行きにくい。
一方、
「妥当性の論理」で決断すると
理屈抜きの感覚で行動することが多くなって、
より自分の価値観に従って自由に生きられる![]()
この「妥当性の論理」を正しく使える大人になるには
親がこどもに
何が良くて何が悪いのかを考えるよう説明したり
「自分の行動がまわりの人におよぼす影響」を考えるように促すことが大切![]()
さらに、この善悪の判断力をつけるには
子どもが正しい行いをしたときに
“行いそのもの”より
“その子の人格”を褒め
「自分はこういう良いところのある人間なんだ」と
自分のアイデンティティとして認識することが大事![]()
例えば、友達の落とし物を拾って届けたとして
「落とし物を届けてえらいね。いいことをしたね」(行動)
ではなくて
「落とし物を届けてあげるなんて、
お友達想いの優しい子だね。
他の人を助けたいと思っている、すばらしい子だ」(人格)
と褒めることで
その言葉は深く心に残り、
大人になって何か決断をする場面に至ったときに
「私はどういう人間だろう?」
「私はどういう人間になりたいんだろう?」という
妥当性の論理が芽を出す
というしくみ![]()
これは3児の親として
早速取り入れねば!と思いました![]()
例えばピアノの曲が弾けるようになったら
「よく練習してがんばったね」ではなく
「難しい曲も最後まで諦めずに頑張れる
粘り強いところが〇〇ちゃんの良いところだよ!」と![]()
そうそう。
昨日のブログでも書いたけど、
このアイデンティティの形成時期というのは
小学校低~中学年あたりらしいです!
思い返せば私も
小学校3年生の頃に担任の先生に言われた
「陽子ちゃんはがんばりやさん」が
アイデンティティに染みこんでいる気がする。
ということは。
逆に悪いアイデンティティも染みこみやすいということですよね!
気をつけなければ![]()
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そんな感じで。
もっとキーワードあるんですが
ここから先は
ぜひ本を手に取ってみてください![]()
人はそれぞれオリジナルなことくらい
みんな百も承知。
なのにその“オリジナル”を出して生きることを
こんなにも難しく思ってしまうのは、なぜ?
この本はそんな
「自分らしさ/オリジナリティ」について
ビジネスを例に説明してはいるけど
どのパートも
“これって日常生活にも
当てはまることだよなぁ”と思いながら
読みました。
組織心理学って、おもしろいね!
だって私たちはみんな、
地球という巨大な人間組織の中で
生きているんだもんね![]()
ではではみなさま、
良い週末を!
Have a good weekend!
☆追記☆
ただ、どうしてもこの本の表紙を
好きになれない。
(だからカバーを外して読んでいる)
なんでだろ…と数日考えてたんだけど、
やっと分かった。
ダース・モールに見えるからだ![]()
ここでまさかの、スター・ウォーーーズ!!
May the force be with you![]()




