書店で見つけ、「本書いたんだ~!この人!!」って思い、
これは読まなくちゃって思ったのが、
サッカー日本代表キャプテンの長谷部誠選手の本。

Van's Rondom thoughts

3時間くらいで一気に読み終えた。

面白かったドキドキ

理由は、マネジメントの本としても面白く読めたこと、
読書家のヒトが書いた文章だなあと思えたこと、
ボキャブラを増やすために努力している人だなあと思えたこと、
なにより、ワールドカップでこの人の活躍を知り、
今までとは違うオトコだなあと思って注目していたので、
27歳の彼がどんなことを教えてくれるのかなあと期待して読んだところ、
最後まで、期待を裏切らなかったからだ。
きっと彼は将来、名将になるだろうし、今回の出版はそれを多くの人にアピールした。

彼のストイックな生活ぶりは、
世界の第一線でプレーするプロサッカー選手なら
当然だろうと思うし、またそれを実践しているからこそ
今の彼が存在しているわけで、特段すごいこととは思わないが、
書いた文章は、素直だし、ポジティブだし、人柄も伝わってくる。
おそらく、文章は、プロによって校正され、売れる本になるように
構成も考えられたと思うけれど、
彼が感動した言葉や、印象に残ったという実体験などは紛れもなく
「リアリティ」であり、そこに面白さの源泉があるのだ。

しかし、残念なことが1つあった・・・。

それは、この本を書いた彼が、
以前、震災チャリティマッチのインタビューのときに、
「被災地のかたに勇気を与えられるよう・・・プレーしたい」というような
内容の言葉を述べていたことだった。

この「勇気を与えたい」っていう気持ち、
とても真摯で、誠実な気持ちから来ているのだろうけど、
「勇気を与える」・・・これはかなり上から目線な表現だ。

そんな上から目線な気持ちなど毛頭ない・・・って彼も思っているに違いないし
(彼の著書を読む限り、そんな意図などないことは伝わってくるが)
熱意のあまりにそういった言葉を発してしまったって思えるけれど、
勇気づける、勇気を持ってもらえるようにといった表現のほうが
謙虚だし、
実際、誰かの言葉にインスパイアされたり、抱きしめられたりして
そういう勇気を持てたと実感する体験をするのが「リアル」なのではないか。
与えられるのでなく、自ら体感するべきものが「勇気」なのではないか。

楽天星野監督も、あるインタビューで同じように
「勇気を与えたい・・・」と言ってた。
他にも多くの芸能人やタレントらが同じように発言している。
そのたびに、「もったいない」と思う。

実は、この「違和感」を教えてくれたのは、知人だった。
「勇気を人間に与えられるのは、神様くらいしかいないでしょ」と。
目からウロコだった。