▼FIA、アダム・バーの「違法なフェラーリ」の主張を支持
http://blog.livedoor.jp/markzu/archives/51497375.html

ブラウンGPとレッドブルの優勝以外に2009年F1の乱世を物語るのが、このニュースです。
疑惑のフェラーリは、今回に限らず長年公然の秘密のようなものです。ご承知のように圧倒的人気と存在感のフェラーリは一時のジャイアンツ的存在です。F1=フェラーリ。フェラーリあってのF1。ゆえに恒常的情状酌量を得ていた赤い跳ね馬は不動の特待チームです。

◎そんな空気が一変したのは、昨年末にフェラーリの総帥ルカ・
ディ・モンテツェロの分配金に関する発言が下地にあります。一方フェラーリの間の特別契約の裏取引をほのめかしたバーニー・エクレストン。これが火種としくすぶっているのが2009年の舞台裏といえます

◎バーニーとしては、
世界の経済危機を背景を盾としてルカの反旗をかわしたい。そこでFOTA(フォーミュラーワン・チームズ・アソシエーション)を割ってまとまりを削ぎフェラーリを孤立させたい意図があります。その尖兵役を果たすことになったのがカスタマー・チームのウィリアムズという図式といえます。

ましてノーポイントのフェラーリを今叩いておく絶好のタイミングなのでしょう。合従連衡の繰り返しこそヨーロッパの歴史ですが、F1もしかり。F1こそ欧州文化の象徴ですから。そんなことを思いながら、これから表面化する東欧中東資金の損失がもたらす欧州金融界最大の危機が、F1ビジネスをも揺るがすことになりましょう。

ますます複雑化する問題をどこかで遮断したいのは双方の本音でしょうが、控えし欧州金融危機第2幕の中で静かに潜行しながら和解する気がしてなりません。しばらく観察しましょう。これもF1文化の一面なのです。