今日は週の中日。疲れました。なげー一日でありました。フー。
眠い目をこすりながら、ワインをちびちびナメて心を癒す今夜の一枚。
はい、エミルウ・ハリス様の新作。もっぱら最近の愛聴盤です。
今も静かに厳かに部屋に流れております。
昨年末に発表された「ALL I INTENDED TO BE」。多分20作目くらいになるのでしょうか。
「わたしは、運命のなすがままに」と訳せばいいですかね。
望みが、叶う叶わぬに関わらず、現実を、すべて運命と、受け入れる。眠い目をこすりながら、ワインをちびちびナメて心を癒す今夜の一枚。
はい、エミルウ・ハリス様の新作。もっぱら最近の愛聴盤です。
今も静かに厳かに部屋に流れております。
昨年末に発表された「ALL I INTENDED TO BE」。多分20作目くらいになるのでしょうか。
「わたしは、運命のなすがままに」
まぁそんな御仁は、とても強い人だと思うのですが、エミルウはそんな感じのする人です。
カントリー・ミュージックの域を越え、どんな呼びかけにも躊躇せずして応えるエミルウ。
そんな姿を見るにつけ、このタイトルがまさにエミルウの姿を言い得てています。
一見か細い感じでも、奥底には肝の据わった強いお方。
日本ではあまり知られていませんが、カントリー・ミュージックの大御所で、ジャンルを超えて愛されるアメリカ音楽界のお宝的存在です。
8年前(?)♪トゥギャザー アゲーン♪って始まるメロディー、砂漠を驀進するホンダ・シビックのCM、覚えていませんか?聞けば思い出す人も多いはずです。それだけ印象的な歌声です。
抱擁感と浮遊感にあふれ、まるで胎内にいるようなとても気持ちの良い歌声です。
あの曲がエミルウ・ハリスの「Together Again」です。75年に発表された2ndアルバム「Elite Hotel」に収録された名曲です。
じっさい彼女の歌を聴くと、共演したくもなるし音楽の新たな実験がしたくなる楽器というか、素材というか、とにかくレア感に満ちていて、プロデューサー冥利のアーティストだと思います。
彼女の歌と声は、魔法です。マジックなんです。いや薬かなぁ。
カレン・カーペンターもそうでしたが、エミルウの一息はとても長くて、絶妙なまでにロングトーンをコントロールします。
ロングトーンがお上手ということは、サステインのある独特な響きと緩急のコントロールに長けることを意味します。
息を出せば吸う、長く大量に息を排けば肺の中はいつも多量で新鮮な空気が供給されて、全身を循環する血中酸素のお陰で生体反応が活性化するため、意識と歌唱が密になり、歌の表情がとてもよくなるのです。
それで聞く者もグイと引き込まれ、そして快楽といえるレベルで解きほぐされるのです。まるで歌のマッサージです。堪りませんよ。
ついでに言っちゃいますが、日本の歌手がただガナルだけに聞こえるのは、ロングトーンの大事さ、ワンブレス、
一息の大事さを自覚していないからでしょうか。高低の発声や大声ばかりを気にし過ぎて、ついつい息を長くする練習を怠っている気がしてなりません。管楽器の基本は、ロングトーンですが、歌も同じですよね。
そういえば、NYは西57丁目のイタリアン店で見たことがあります。
黒いコート姿でプラチナ・ブロンドの痩身な美女に、瞬間的に目が向いたら、それがエミルウご本人でした。あれから10年。今作のジャケット写真もなんと変わらずそのままのお姿です。
齢を重ねるごとにお美しくも神々しい。エミルウ・ハリス様。ますます興味は尽きません。
今夜はもうダメ。寝るが一番。エミルウの声、睡眠効果を高めます。
お粗末様でした。ふあー。