週末に日本酒飲みの飲み友さんから誘われて初訪問。

荻窪は鮨なんば(阿佐ヶ谷に移転)か荻窪やきや、川勢位しか馴染みがないのであまり降りる駅ではないのですが、今日は電車とバスを乗り継いでやってきました。

お店は荻窪駅西口から歩いても二三分。ビルの三階なので看板に注意です。入店して靴箱に靴を納めたら、店の大きさに驚きます。外から見るより大きく百人は入るようです。小生は連れを探してカウンターの奥に収まりました。

まず頂いたのは、七本鑓純米渡船77無濾過生原酒です。火入れは結構固くてそれこそキレのいい酒のイメージがあるのですが、無濾過生原酒は始めていただくかもしれません。芯のある丸みが旨いです。

お通しのおからを摘みながら、次に頂いたのは豊盃純米しぼりたて生酒華吹雪55の限定品です。数年前に蔵元まで行ったときは秋でしたから、新酒は頂いたことはありません。これも柔らかさの中にしっかり旨味もありお勧めです。

摘みを烏賊ぬた、〆鯖、ばくらいを頼んで、三杯目は越乃白鳥の純米吟醸67Bの無濾過中採り原酒五百万石55火入れです。5号タンクは山間で出てますが、67Bというのは6号タンクと7号タンクのブレンドだそうです。確かに性格の違う二つの味わいが見え隠れする感じがします。

四杯目は、賀茂金秀純米吟醸直汲み雄町50です。雄町らしい太さと味わいがありますが、まだまだこれからですね。じっくり寝かせていただきたい感じがします。

五杯目は、呉春の特吟がありました。以前吟醸を頂いたときに目からうろこが落ちましたので、吟醸の更に上はどんな味がするのか楽しみでしたが、小生の舌ではあまりに過去の吟醸の記憶との差がわかりませんでしたが、地元の池田では出た瞬間に蒸発する酒と聞いておりますのでとても貴重です。呉春の純米や本醸造しか飲んでない方にはぜひ一度飲んでみていただきたい酒です。

六杯目は、王禄の意宇(おう)純米大吟無濾過生原酒おりがらみ兵庫山田錦50<仕込み20号>BY20です。2年ほど寝ていますがそんなことは微塵も感じさせない貫禄があります。ただただきれいという言葉では語れない奥深さがなんとも貴婦人のような奥ゆかさと共に腹に収まります。

あと御摘みに冬筍の焼き物ともう一品いただきましておひとり様6000円ほどでした。

店主のお酒に対する造詣が深いだけでなく、店員さんへの教育も良く、お酒の品ぞろえも万遍なくいわゆる有名どころのお酒から貴重種酒をはじめ冷で良し燗で良しの品ぞろえですので、とても安心して初心者から玄人さんまでにお勧めできるお店だと思いました。