この日は千ベロのおしりあいから教えていただいた池袋の西口にある若大将にはじめてお邪魔しました。

池袋西口の店と言うと「ふくろ」が有名ですが、こちらはむしろ北口に近い場所です。

西口交番に隣接するブロックは立ち食いそばぐらいしかないと思っていましたが、そこの一角に若大将さんは在ります。そう言えば西口のターミナルも工事が終わっていつの間にやら、交番が移動していました。

お店の看板は節電なのでしょうか?電気がついておらず、危うく見過ごすところでした。それほど、こちらのお店は風景に馴染んでおるのでした。

雑然いとした入口を入ると女将さんに奥へどうぞと通されます。奥はなかなかの広がりがあり、壁沿いに作り付けのテーブルとスツールがあり、ほぼ奥の角にと案内されました。

お酒は期待してなかったですが松竹梅豪快でした。松竹梅ほど飲み馴れないものはないのですが、きっちりした味でした。

こちらは酒もつまみも何でも三百円!太っ腹なことに瓶ビール迄も同上です。

メニューは壁に雑然と掲げられたボードに数えきれないほど書いてあります。

初訪問にて勝手がわからず、カツ単品、ポテサラ、冷やしとまとを注文しました。
程なく運ばれてきたカツ単品は、肉の厚みこそそれなりですが大きさは十分。カツのあげ具合もそこそこにしてブラスキャベツとポテサラまでついてきました。

これは丸千葉の再来かと危惧したのもつかの間、やはりポテサラは小さめのアイスクリームスクープで盛られた半球状のものが、3つもあります。ましてや続いて運ばれたトマトは大きめの桃太郎が丸まま一つ縦りに盛られており、この時点でつまみは団体さん用意になっております。

魚の程度も知りたかったのでシメサバ、この店で看板と思われる煮込みも頼んでしまったのは後の祭りです。このような低廉で満足感が高い店では、料理を残すことこそ憚れるので、急いでカツをカツを頬張りながら、ボテサラとトマトをやっつけます。

お酒は早々に無くなって、次はグレープフルーツハイといきますか。

こちらもなんのきっちりグレープフルーツジュースで割ってあります。

昨今の安さで勝負の立ち飲みも太刀打ちできないコストパフォーマンスです。

そうこうしているうちに、シメサバが参りました。普通なら四五切れがいいところなのに、その倍ほど在ります。思わず顔がほころんでいる自分に気がつきます。

もうお腹が一杯というところで、最終兵器の煮込みが登場!なんと20cmはあろうかと言う土鍋に上品に煮込まれたもつと結構な大きさの豆腐が目の前におかれ、旨いのとお腹がパンパンなところに食べ切れないほどのもつ煮込みに泪がポロリです。

締めてお会計は7枚。こちらは一品一枚と勘定します。消費税を入れて2205でした。

お店の雰囲気は新宿のおもいで横丁を彷彿させますが、こちらの若大将は料理の味良し、コスパは抜群で最近ちょっと出の昭和レトロノスタルジック系立呑屋なんて、およびじゃありません。と女将さんの笑顔の裏に隠れた自信が好感持てます。

こういう店は退店時にきちんと挨拶をないがしろにしないところも気に入りました。

再訪必至です。