忙しさにかまけているうちに先々回書いたStarless and Bible Blackが発売になっておりました。小生は紙ジャケにこだわるほうではないので、輸入盤をゲット。17ドルぐらいでしたから1300円ぐらいでしょうか?日本盤の1/3ぐらいで手に入ります。

余談ですがPeter GabrielのRemixも買ってしまいました。まだ届きませんが...

さて、今一とおり聞いた感じを書いてみようと思います。

まず、<正規リリースの2011Mix>ということでしたが、
5. Trio
6. The Mincer
は、30th Anniversary Mixでした。Live音源ですから仕様がないのでしょう。

ただ、他の曲はRedの時と違っていい感じで良くなっていた、買った甲斐がありありました。

何が良かったかと言うと最近のGenesisのRemix辺りの様に各楽器の音が粒だって聞こえてきます。Mixの関係でVocalが中央に定位する辺りは違和感があるかもしれません。ですが、BillのドラムのハイハットやFripp翁のギターの音色の綺麗な事、音の輪郭が整ってまるで最近録音したようです。

後で5.1chを聞いて感じたのですが、5.1ch Surroundを2chにMixDownした感じとでも言いましょうか。

どなたかがAmazonのReviewに書いてましたが、それならRedのCDもRemixしたら良かったのにとおもいましたよ。

<ボーナストラック>
Law of Maximum Distress (parts 1 and 2)
The Mincer improv
これはDGMのCollector Seriesと同じです。Mincerは何処が違うのか分かりません。

Dr. Diamond
同じくDGMのArchiveでDownload出来ます。
ちなみにこちら
Guts on my Side

これは希少価値のみで楽曲としてはどうなの?

さて、小生はSonyのSurround Headphone DP-IF5100をPCにつないで擬似5.1環境で聞いているのですが、Redの5.1と同様音に広がりが出てとてもよい感じです。ただ、前出のTrioとMincerはMaster Tapeのおかげ?でそれほどでもありません。

なぜかEasy Moneyが“The Night Watch”から収録されているのは、5.1SurroundのTestに使ったんではないかと勘繰りましたが何でこのアルバムに?という感じ。Fripp翁はそんなに魅力がないと思っているのでしょうか?

<Original album 1974 mix, 30th anniversary remaster>
は、いまさらDVDに入っているからなんだという感じ。普通はもう持っているでしょう。小生は紙ジャケで箱買いしたCDは聞いてませんし、初版からそんなに変わりがないです。

而して、2011Mixは個別の曲Great Deceiver, LamentのStudio録音に限って顕著ですが、 Starless and Bible Black、Fracture辺りは音圧が上がって(Equalizingか?)ダイナミック感はありますが、それほどでもありません。

TrioとMicerは上述のとおり、

ですから、結論として通しで聞くと音質がちぐはぐでなんだかなーという感じです。

まあ、コアなファンは文句言わないでしょうが、初心者はこれから聞くよりというかもしこれを買ったなら、30thVersionから聞く事をお勧めします。

<24/48 LPCM Stereo Zurich Volkshaus: November 15th 1973>
Lament (Fripp, Wetton, Palmer-James)
The Night Watch (Fripp, Wetton, Palmer-James)
Fracture (Fripp)
Improv – The Law Of Maximum Distress: Part One (Cross, Fripp, Wetton, Bruford)
Improv - The Mincer (Cross, Fripp, Wetton, Bruford, Palmer-James)
Improv – The Law Of Maximum Distress: Part Two (Cross, Fripp, Wetton, Bruford)

1 – 4, 6 mixed by Robert Fripp, Tony Arnold & David Singleton,
Produced by Robert Fripp
5 audio restoration to audience recording by David Singleton and Alex R. Mundy at DGM
以上は、既出DGMのCollector Seriesからですが、Mincerの完全版が聞けるというのは持ってない人にはいいでしょう。ただし、Mincerのみ音質が落ちますから前後の繋がりは違和感があります。

<Additional Tracks>
We’ll Let You Know (Unedited from “The Great Deceiver”)
Dr. Diamond (Live, June 23rd 1973, Richards Club, Atlanta, Georgia)
Guts On My Side (Live, March 19th 1974, Palazzo dello Sport, Udine, Italy
The Night Watch (Single edit – stereo)
The Night Watch (US radio single edit – mono)
30 second radio advert
60 second radio advert

1 mixed by Robert Fripp, Tony Arnold & David Singleton,
2, 3 audio restoration to audience recording by David Singleton and Alex R. Mundy at DGM
4 Produced by King Crimson
5 Reduced to mono without knowledge of or reference to the band

Night WatchのSingleは盤起こしのようですし、冒頭が変な感じでなじめない。CMは資料的価値があるだけ。

DVD;Video Section

Central Park, New York, June 25th 1973
Easy Money
Fragged, Dusty, Wall Carpet.

結局、追加トラックやおまけのシングル、CMとプロモビデオは大したことが無かったのですが、Studioの2曲と5.1chが今回の価値でしょうか。

さて、次は一緒に買ったGenesisのLive Boxでも聞きましょうかね


Starless & Bible Black/King Crimson

¥2,050
Amazon.co.jp