ネットで「秘書検定」が話題に上っていた。


まさしく日本社会には、旧態依然とした態勢が未だにガチガチに残っているが、男性幹部もしくはトップが気持ちよーく仕事ができるように秘書がいる、というのは紛れもない事実だと思う。


そして、女性秘書の場合は「オンナを売るポジション」のイメージもある。


「しっとりしなやかに相手をもてなす」と言ったCAのお姉さん方に通ずるものも中にはあるが、だけどやっぱ、そこに共通するものは、


「いかに先読みして仕事ができるか」ということだと思う。


アタシも学生の時に秘書検定を受けて、確か二級だったと思うが取得。

秘書検定が役に立ったのか、何がそこに繋がったのかわからないが、実際、秘書歴もトータル15年程ある。


妙なもので、秘書付きの役職の人達のイメージは「秘書の印象」もなんとなくワンセットになってるよーな感もある。その人のことを考えたときに、なぜか秘書の顔も思い浮かぶのだ。


ある意味、そのくらい密接しているものなのではないだろうか。



アタシがトップの秘書をしていた 20代の頃、お高い、美味しいりんご🍎を頂いて、来客の時に「ちょっと剥いてお出しして」という指示がおりた。



ふむふむ。


リンゴとな。


リンゴとは、食すものである。


包丁を持ったことも、ましてやリンゴの皮など剥いたことなどあろう訳もない、このアタシに、何を血迷った指示を出すのか。



しかし、御所望とあらば仕方あるまい。


右手で「カッ、カッ」と不器用に包丁でリンゴを剥くというよりは削り、左手は、このままではリンゴジュースができるのではないかというほど強くリンゴ本体を握りしめて、ようやく剥けた。


元々あったサイズは削られた結果、極端に小さくなり、しかも強く握りしめられていたリンゴちゃん達は、全員顔色悪く、とゆーか、茶褐色に変色していたのである。滝汗



出せって言われたもんね。

見栄えはかなり悪いけど、仕方ないよね。


「どうぞ。」


逃げるように部屋を出た。


そして、そのあと、帰って行くお客さまを送り出す気マズさと言ったらハンパなく、アタシは打首か切腹のどちらを言い渡されるのか、もうとにかく死んでしまいたかった。


お客様が帰られた後のボスの一言。


「明日から毎朝、僕にリンゴを剥いて出してください」


「練習しなさい」ってことだった。


叱られると思っていたけど、呆れる方が大きかったのだと思った。

だけど、それ以来、毎日、「美味しい」と言って食べてくださったが、後で聞くと、やはりあの来客の日のリンゴを見た時は、

「なんだ、こりゃ」ガーン

って固まったらしい。



そこから、アタシは、


「この人が仕事がしやすくなるように、この人のために仕事をしよう」


と思いました。笑い泣き



秘書検定、確かに古い考えもあるかもしれない。

そこまでやらなくても良くね?ってのも。


だけど、秘書が「ホステス」である意味はないけど、必ず言えることは、


自分が秘書としてつく人が、如何にその能力を発揮できる土壌づくりのお手伝いをする、ということに間違いはないんじゃないかしら。


一方、そんな気持ちになれるボスに出会えるって、すげ〜ラッキーだと思います。