松井冬子
 
 
私は、「私は女性の体そのものであるという事実」が自分で受け入れられなくなった時、
この作品を見るようにしている。
ずっと私に張り付いているこの体が、どうしたって女性のものであること。
その事実一点が、全力でのしかかってくる。
 
「浄相の持続」では、その事実を私と一緒に否定してくれるような気がする。
肉体と意識を、連結させずにいられる女性。
その表情に、ただただ共感する。