はやみねかおる | バニラ日誌

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平成24年4月から平成25年7月まで、近畿大学通信教育部で図書館司書資格を勉強し、修得するまでをつづったブログです。さらに、その後小学校図書館司書の臨時職員としてのこともつづります。さらに、その後認知症介助士の勉強と認知症の母について書いています。

私は、学校図書館で働いている司書なのに、「はやみねかおる」さん知りませんでした・・・。

正確には、名前は知っていました。そして、国語の教科書で『ぼくらの先生!』という本が紹介されているのも知っていました。


でも、作品を読んだことは今までありませんでした。そして、最悪なことに「女性の作家さん」だと思っていました!!!


ある日、青い鳥文庫のパンフレットをチラッとみたら、『霧島、部活やめるってよ』で有名な直木賞作家、朝井リョウさんが、はやみねかおるさんの『名探偵 夢水清志郎事件簿シリーズ』の大ファンだということを知り、興味をもったのです。


そこで、はやみね作品を3冊読んでみました。

『そして五人がいなくなる』(名探偵 夢水清志郎事件ノート①)

朝井リョウさんはじめ、今の20代の方たちが小学生だった頃、大人気だったようです。今読むとポケベルとか出てきて時の流れを感じますが、ストーリーは今の子供たちが読んでも共感できると思います。

はやみねさんは、この作品の最初に「多くの推理作家のみなさまに、多大なる感謝の気持ちをこめて」と書かれています通り、主人公やそのほかのキャラクターにホームズやポアロ、ワトソン君やメグレ警部(?)などの影響がみられます。

私はシャーロキアンほどではありませんが、結構ホームズファンなので、夢水名探偵がホームズよりも魅力的か・・・?というとちょっと物足りない気がしましたが・・・。でも、『名探偵コナン』が好きでアニメを見ている子供たちには十分楽しめる内容だと思います!!


『ぼくらの先生!!』

定年退職して随分経った小学校教諭の男性が、奥さんに自分が先生だった頃に起こった不思議な出来事を話す短編のお話です。

なんと、このはやみねさんは実際に十数年小学校の先生をしていました。なので、はやみねさんが描く小学生は私がいま学校で出会うこどもたちそのものだなと感じます。そして、先生のあたたかいまなざしもよくわかります。

はやみねさんのような先生には、作家にならないでずっと先生として子供たちとかかわっていてほしかったな~と思いますが、はやみねさんが小説を書くことによって、それを読んだ全国のたくさんの小学生がわくわくドキドキできたのなら、やはりそれでよかったのかとも思います。


『ドキドキ新学期』

3年生のタケシは、4月から1年生になる妹の春と学校に行きますが、とても気が重たいのです。

なぜなら、タケシと違って、春は天才だからなのです。何をやってもダメな自分と、何でもできる妹。そんな妹と勝手に自分で比べて自己嫌悪になってしまいます。どうすればタケシは自信を取り戻すことができるのでしょうか?

このお話は低学年からでも読める内容になっています。


この3作品の中で、私が一番おもしろかったのは『ぼくらの先生!!』です。でも主人公が70近いおじいさんなので、小学生にはピンと来ないかもしれないですね。

はやみねさんは児童文学作品でシリーズものの本をたくさん書かれていますが、すごいなと思うのは作品によって文章の書き方が全く違うということです。

『夢水シリーズ』では、高学年の女の子がターゲットなのか、話し言葉中心でキラキラした感じです。『ぼくらの先生!!』では、落ち着いた男性の1人称の語りがちょっと夏目漱石の『夢十夜』みたいかな~?『ドキドキ新学期』はザ・児童文学!!という安定した文章です。


以上、長くなりましたが、これからもはやみね作品を読んでみたいと思います!