「アンドロイドは
電気クラゲの夢を見るか?」
って言っちゃったんですけど
「アンドロイドは
電気羊の夢を見るか?」
でした。汗。
1982年公開の映画
「ブレードランナー」
私の一番好きな映画です。
今、少し時間ができたので途中までしか読めていない原作の続きを読みたいな~と思って「『アンドロイドは電気クラゲの夢を見るか?』ってどこにしまったっけ?」って聞いたら…
「今、なにって言った??」と言われ…
「…アンドロイドは電気クラゲの夢を見るか?…??」
めちゃウケされてしまいました。
そうです。正しくは、
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
でございます。やっちゃいました
41年前に公開されている映画とはいえ…
… 41年前!? そんなに経ってるの!?
【 余談 1 】思わず計算機をたたいてしまいました。『あっそうか。公開と同時に見たわけではなかった 』ということで…。しかし、41年前とは… びっくり…
はい。41年前に公開されている映画とはいえ、ご覧になってない御方もおみえかと存じます。この記事はネタバレあります。文法変? よろしくお願いします
【 リドリー・スコット監督 ブレードランナー 】
ネタバレあり。結末までバレバレの感想書きます。
見えちゃうといけないのでちょっと下へ
以下、長~~い です
※ なぜ今、41年前の映画の感想を書こうと思ったかと申しますと、同僚とチャットGPTの話しが出て、そこから私の頭の中で『AIか…』となって→『AIって危険性が議論されてるよね…』になって→ AIの危険性… →「ブレードランナー」になったということです。
でも以下の感想は「AIの危険性」などを謳うといったものではなく、ただの私のこの映画に対する感想を書き連ねただけのものでございます。前置きが長くてすみません
ではでは。
当時、ブレードランナーの前評判は、「SFXがすごい!SFXがすごい!」と聞いていましたが、私が初めて見た感想は、
『 SFXもすごいけれど、これまたストーリーがめっちゃいい!!』でした。
バージョンが3タイプ収録されていますが、私は日本で劇場公開されたバージョンが一番好き!! エンディングはこれしかない!と思っています。
※ オリジナル劇場版「ブレードランナー」(1982)
空白
この映画でまず私が一番驚いたのは「人間とレプリカントの恋愛」でした。
人間とレプリカントですよ。だって… レイチェルはアンドロイドですよ…。
デッカード、惚れちゃったんですよね…。レイチェルが『私はレプリカントなの?』と疑ったときのあの涙に…。※ デッカード:ハリソン・フォードさん※ レイチェル:ショーン・ヤングさん
デッカードが実はレプリカントだったという説もあるようですが、やっぱりデッカードは人間である方が私にとっては感動もんです。
レプリカントとレプリカントの恋愛では、ある意味普通やん。人間とレプリカントというところにドラマがある! 私としてはネ 空白空白
シャトルを乗っ取り、地球に来たレプリカント達。うすうす気づいていた短い寿命。
レプリカントには4年の寿命が設定されていた。
その理由は、人間のような感情が出てきてしまう危険性の予防措置として。
その寿命を確認したくて、その寿命を延ばす方法を聞きたくて地球に来たレプリカント達。
4年の寿命を迎える前に感情が出てきちゃったのは予想外の進化だったのでしょうか?
しかし、現実にそういう人間のような感情が芽生える危険性ってあるんだろうか?人間に取って代わろうという野心が芽生える危険ってあるんだろうか? 件のAIの危険性の話しね ダイジョウブナノカナ?
この映画を初めて見たときの私はまだ若かったし『人間とレプリカントの恋愛に驚き、ハッピーエンドに喜ぶ 』と同時に『 こ〇しのシーンも何回か出てくるし、残虐性もあって、雨降ってて暗いし…重いし…』との印象でしたが、何回か見るうちにSFXやこ〇しのシーンだけではない、ストーリー自体に奥深いものがあるとわかってきました。
それまでに見た映画のアンドロイドやコンピュータの反乱ものとしては(細かくはもう覚えていない部分もありますが )、人間を敵とみなして次々攻撃していく話が多かったような記憶だけれど、ブレードランナーのレプリカントはそういうのとは少し違って…、
『人間になりたかった 』というか
『人間並みの寿命を得て、人間のように生きたかった 』
という感情が芽生えてしまったがゆえの悲哀が描かれていて、シナリオも素晴らしいと思ったのでした。
映画って、一度目では気づかないけれど何度か見るとわかってくる深い心理描写があるよね。
もしかしたらそれって永遠に視聴者さんたちに気づかれないかもしれない ” 機微 ” を、もったいなくも表立って語らずに随所に散りばめてあって…。
映画監督も脚本家も本当に素晴らしい才能ですね。
何度も見てそれを探る楽しみも、2回目以降でないとわからない伏線を探す楽しみも、私が映画を繰り返し見る理由のひとつです。
また繰り返し見たときの、その時点の自分の年齢や重ねた人生経験によって、以前見た時には気づかなかった深い部分が見えてくることもあるよね。
最期の時を迎えるロイが真情を吐露するシーン。
『初めから約束されている自分たちの不幸な宿命の哀しさ』
を思うと… タイレル博士は、
『えらい罪深いものを作ってしまったな 』とさえ感じてきます。
※ ロイ:ルトガー・ハウアーさん
※ タイレル博士:ジョー・ターケルさん
とにかく劇中、夜のシーンばかりでずーっとずーーっと雨が降っていて、めーっちゃ暗~い演出でセバスチャンの住まいの最終対決になった室内も、とにかくびちゃびちゃで水はボトボトジャージャー漏れてきてて廊下も水が張っててびちゃびちゃでと…
※ セバスチャン:ウィリアム・サンダーソンさん
だけど… それがあるからこそ! エンディングの空撮が生きてくる!
あの晴れた空は、2人の心を表現しているんだよね。
- Blade Runner (End Titles) - が、頭の中に流れてきます。作曲:ヴァンゲリスさん
また、レイチェルには寿命が設定されていなかったというのも、完全なるハッピーエンドで最高!
「お互い、いつまで生きられるのか…」
ワタシはハッピーエンド至上主義者なのです
それと、見逃したる系大好きなんですよ。
見逃してくれたガフ…
あのガフが…。
劇中 ” 何人、こ〇しても平気な男 ” と言われていた冷酷無慈悲に見えたガフが…。
※ ガフ:エドワード・ジェームス・オルモスさん
「彼女も惜しいですな。短い命で」(吹き替えによっては和訳が違うけど、私はこの訳が一番好き)
デッカードの最後の仕事を見届けたガフが言ったその言葉。
その時は意味がわからなかったんですけど、その空撮シーンでわかるのです。
なんと素敵なエンディング
もう~~この映画大好き
になっちゃったわけです
長くなっちゃいましたが、最後にひとつ。
冒頭のシーンで(デッカードがお寿司とうどんを注文するところに)ガフがやってきて、ブレードランナーの間で通じる隠語でデッカードに話しかける。
それを「2つで十分ですよ!2つで十分ですよ!」のスシマスターが、その隠語を通訳しますよね。
スシマスター…、ブレードランナーの隠語わかるって…
『もしかして、スシマスター… 元ブレードランナー?』
じゃないかと思っちゃったんですよ! あくまでも勝手な推測ですけれど
もしそうだったらめっちゃカッコよくない??
あのスシマスター、実は元ブレードランナーだったなんて…。
冒頭の街の空撮シーン。
デッカードが連れて行かれる警察署のビルの屋上のデザインって、ゼビウスのアンドア・ジェネシスからいただいたって聞いたことあるけれど、本当のところは宇宙空母ギャラクティカの宇宙船だとか??
ゼビウスと言えば…
【 余談 2 】
私の家族がその昔ゼビウスで、全然やられずに何面も進んでいてめっちゃ調子いい~~!ってなってた時に、ちょっと足が痺れたなと思ってゲームを一時停止?か、場面変わり?の時かに足を組み直したんですって…。
そしたら、足の親指がリセットボタンに引っ掛かって押してしまい…。
「プッ」って音がしたかと思ったら、下からオープニング画面が上がってきたんだそうです…。
へっ?
一瞬、何が起こったかわからなかったということで…。
ギャー!と相成りましたとさ 悲劇。
文材が古くて恐縮でございます 長いし…
ではでは
🫧 おわり 🫧