ハンコが必要なくなった日本は、少し物寂しくなるかもしれない。
世界にはその土地独自の文化がたくさんある。日本にも特有の文化がある。ただしそれが今段々と姿を消してしまっている。
年賀状をひとつの例にあげよう。
新年を祝う文化は世界共通かもしれない。元旦に届くことを重視するのは日本独自だそう。私の親は毎年お世話になった方々や親戚に年賀状を欠かさず送っている。私が小中学生の時には友達と住所交換して年賀状を送った。相手からも届いて暖かい気持ちになったのを覚えている。
しかし高校生になってからは自分からも送らなくなった。この間高校の友達に年賀状送る?と聞いたら面倒だからと断られた。そう思ったことが無い私にとって衝撃的な発言だった。年賀状は日本の新年を迎えるにあたって一大行事なのに送らない人いるのかと思った。
もうSNSで挨拶も済んでしまう時代。人と人の直接的な関わりは無くなったと同時に日本の文化が薄れていく。そう考えるとITの発達も悪い側面を持っていると思う。
いずれお年玉も手渡しじゃなく、PayPayなどと言ったようにオンラインになってしまうのだろうか。
日本には四季があって、昔から季節を楽しむためにたくさんの文化が生まれた。初詣、節分、ひな祭り、お花見、端午の節句、梅雨の時期の紫陽花、御盆、お彼岸、十五夜、紅葉、年越し。そのひとつひとつが現代に飲み込まれ溶けて消えてしまう。そんな事想像したくない。でももうそこにそんな未来は来ている。
今一度振り返ってみよう。古の文化を思い出して楽しむことが出来るはず。