合格通知が来た瞬間

ああ、高校生になれるんだ

また学校に通えるんだ

もはや、どの高校に行くかは

些細な問題にもならなかった

ただただ

高校生になれる確証が得られただけで

満足であった

当時の気持ちは

今思い返してみても

表現できる言葉がない

感動とは違う

1人きり落とされた落とし穴から

カッコ良く這い出そうとしていたところに

綱ばしごではなく

麻のロープが降りてきた感じ

でも、その麻のロープが

わたしの目には

黄金の生糸に映った

そんな事もあって

公立入試は正直

どうでも良くなっていた

受かろうと受からまいと

高校生になれるという実感の方が

大きかった

そして偶然にも一つ下の弟と

同じ高校同じ学年になった

違和感があったが

8クラスある中で

わたしのいる2組と

弟のいる8組とは

かなり離れていたので

学校内で会うのは

部活の時ぐらいだった

小学校から始めた

卓球部にふたりで所属した

小さな握りこぶし