閉園間近で象も

屋内の檻でゆうご飯の木の枝を

食べていた

器用に前脚と鼻を使って

大きな枝を細かく裂いていく

私たちには容易いことだが

自分の身体を使って

ここまでの芸当ができる象に

心から感動した

1度で裂くのは容易いことではない

檻の中の象は

何度も何度も

同じ枝を裂こうと

挑戦し続ける

やっと裂けた時の悦びを

彼は感じているのだろうか

わたしはその姿に

ただただ見とれるばかりであった

小さな握りこぶし