共産主義・社会主義は、本当に終焉を迎えたのか?…。 | 珈琲工房バンガード

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国語辞書より転載

【共産主義】
きょうさん‐しゅぎ
1 財産の私有を否定し、生産手段・生産物などすべての財産を共有することによって貧富の差のない社会を実現しようとする思想・運動。古くはプラトンなどにもみられるが、現代では主としてマルクス・エンゲルスによって体系づけられたマルクス主義思想をさす。
2 マルクス主義で、プロレタリア革命によって実現される人類史の発展の最終段階としての社会体制。そこでは階級は消滅し、生産力が高度に発達して、各人は能力に応じて働き、必要に応じて分配を受けるとされる。→マルクス主義
以上転載終了
ボクは、小難しいことは解らないのだけれど、この疑問が頭から離れないでいる。『果たして、社会主義、共産主義は本当に終焉を迎えたのか?…』と…。 東西冷戦が終わり、旧ソビエト連邦をはじめとする所謂“社会主義国と言われる”東側諸国の体制が崩壊し、資本主義国が残った形に見えるけど…、、、歴史は絶え間なく動いている。 アメリカ発の『新自由主義』や『市場原理主義』なるものが、世界経済を席巻し久しいのだが、果たして、ボクら庶民の暮らしは楽になったのか?…。と考えると、より苦しくなっているのが現実ではないかしら。
新自由主義とは、簡単に言えば、小さな政府を目指すもので、あらゆる規制を取っ払い、自由に経済活動ができる社会を目指すもので、まさしく、強いものだけが生き残ることが出来る“弱肉強食の社会”にする思想だとボクは考えます。 アメリカがブッシュ共和党政権の当時、この思想が持て囃され、世界経済を席巻しました。金融など規制をなくし、マネーゲーム(賭博経済)が幅を効かせたのです。世界経済をドン底に突き落とした所謂、リーマンショック…、、、これが新自由主義の行き着く先の象徴的な事象でしたね。
日本もブッシュ大統領の子分だった小泉純一郎政権当時、郵政民営化をはじめ、あらゆる規制を緩和してしまい、経済を破綻へ追い込みました。 労働者派遣法も、大企業や財界の要望で成立してしまい、事業者の勝手な都合で自由に従業員を解雇可能にしたり、厚生年金や健康保険の事業者負担が軽減される様になり企業は、史上空前の利益を計上した一方で、勤労者の雇用環境は不安定極まるものになり、所謂、ワーキングプアなどの爆発的増加に見られるように、経済格差の固定化が進みました。長期に渡るデフレ不況の元凶がここにあるとボクは見ています。健全な民主的経済とは、勤労者が適切な賃金を得て、社会保障も安定的に運営され安心して暮らせることに尽きると考えます。暮らしが安定すれば、個人消費が伸長し自ずと景気が良くなる…、、、これは経済のイロハなんです。今の日本経済の問題点は、大企業・財界や一握りの富裕層に富が集中していることです。以前エントリーに記しましたが、スウェーデン、デンマーク、オランダなどの北欧諸国は、企業も社会的責任をきちんと自覚しているので、社会保障制度の安定的運営や、社会福祉の充実のために法人税納付など積極的に実施しているのです。社会全体で“再分配機能強化”に資する経済活動をしています。以前、地上波の放送で見たのですが、デンマーク…、は、教育費の負担と医療費負担は“ゼロ”です。大学生は、勉学に集中できるように、毎月、日本円で7~10万円の生活費が国から無償で支給されるのだそうです。デンマークには、日本のトヨタ自動車の様な、自動車製造会社が一社もなく、ほとんどのひとが電車や自転車で移動するそうです。
日本では自動車製造会社など大企業が円高だと経営が厳しくなり海外移転や従業員解雇もやむを得ないと、いつも不安を煽っていますが、やろうと思えば、デンマークの様に輸出大企業なんか存在しなくても、“揺りかごから墓場まで…”と言われる高福祉社会が実現できるのですね。
やはり、世界に目を向けて、日本の不埒な政治屋や、強欲な大資本家に騙されることがないようにしたいものですね。
本当の意味での社会主義や共産主義は、資本主義が行き詰まる近い将来に訪れることでしょう。