フィギュアスケートにあまり興味のない方でも、スケートといえばジャンプのイメージが強いと思います。
実際にペアやシングルはジャンプの出来によって成績が左右されることの多い競技です。
特に、旧採点方式を採用していた頃はジャンプの技術がどんどん進化しました。
ソルトレイクシティ五輪の頃には
男子シングルで最終グループ(TOP6)入りするには4回転ジャンプが必須であり
メダル争いをするには4回転ジャンプを複数回
しかもコンビネーション(連続ジャンプ)でも決めないと脱落するという
非常に高度な競争が繰り広げられていました。

しかし、この五輪でおきた不正ジャッジ疑惑事件のため採点方式が見直されることになり
新採点方式が導入されました。
この新採点方式では、リスクを犯して4回転のような大技にトライするよりも
難易度をおさえた完成度の高い演技に対して高得点が出る?ともとれる傾向があり
実際に4回転を回避する戦略をとる選手が増えてきています。
そのため、しばしば「勝つために4回転は必要か否か」という4回転論争が起こり、議論をよんでいます。

そんな中、4回転時代の中心選手だったトリノの金メダリスト、プルシェンコが
3年ぶりに復帰することとなり、注目を集めています。
トリノのときもぶっちぎりで優勝するなど、人間離れした実績を誇る素晴らしい選手なのですが
度重なる故障があり、年齢的にもスケーターとしては若いとはいえないところにさしかかりました。
残念ながらおそらくピークはすぎてしまっているでしょう。
さすがのプルシェンコでも、もう4回転は無理なのではないか…
それに今のルールなら、わざわざ4回転をとばないのではないか…
そう思う人が多かったと思います。

ところが、地元ロシアの試合で
SPで4-3回転のコンビネーションに成功
FPで4-3-3回転を含む2度の4回転ジャンプに挑んだそうですクラッカー
全盛期と大差ないジャンプ構成を用意しているとは…恐るべし。
もしもプルシェンコのような4回転ジャンパーがジャンプをきっちり決めてくると
他の選手も完成度を高めるだけでは追いつけない可能性があります。
今後の男子シングルの流れを変えるかもしれない、プルシェンコから目が離せません。

他にも現役の4回転ジャンパーとして有名な選手にジュベールがいます。
世界選手権では優勝も含め、トリノ五輪以降メダルをとり続けています。
ジュベールといえば、プルシェンコのライバルでソルトレイク五輪金メダリストのヤグディンを
リスペクトしていることで知られていますが
プルシェンコの復帰で大いにやる気になっているであろう、ジュベールの今シーズンのフリーとは・・・
ヤグディンがソルトレイクのエキシビションで使用したAncient Lands だそうですビックリマーク
なんだか気合い入りまくりっぽいですねー 笑
ヤグディンと選曲は何の関係もないかもしれませんが 笑
ジュベールに合った選曲だと思います。ジュベールの活躍も楽しみですね。

ヤグディンのソルトレイクエキシビションの演技はこちら↓

あれからもう7年も経つのですねー
今みてもしびれるプログラムです。

ちなみに、スターウォーズのジェダイ風に加工された有名な面白動画があるのですが
それの元になっているのが実はこの演技なんですよね。
興味のある方は”Jedi Master Alexei Yagudin”で検索してみてください 笑