3月6日(日)
明日じゃねーかとか言うツッコミは聞こえませーん。

ボカロ the フェスタ 4
札幌市民ホール2F

SP No.8
サークル名:J.B

にて参加いたしております。
新刊は…冬コミ(付近)新刊があります。
イベント新刊を出す予定でしたが春コミ合わせになりました。ゴメンナサイ。
あ、あと、ChiLa:PoiDを委託させていただきます!!!一番の目玉は多分これですw

寝坊しなければ、風邪が悪化しなければ直参。
お近くにお立ち寄りの際はよろしくお願いしますw



3月20日(日)

HARU COMIC CITY 16
東京ビッグサイト

SP No.む21a(東6ホール)
サークル名:J.B

にて参加する予定です。
がくカイで新刊が出る予定です…が、かなり危うい状態です。頑張ります。
それが出たらコピー本で何か持って行くかもしれません。頑張ります。

候補としては前々から言っていたからし×しゅまいR-18かヴェノカーR-18か両方か(死ぬ死ぬ…

そんな感じでございます。
ヴェノカーでありがくカイです。
原稿の合間にザクっと一気に書いたので後々修正するかもです。


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やっとここまでたどり着いた。
あと少し、もう少しで失ったものを取り戻せる。

カーチェスは懐に忍ばせた短剣を握り締めた。
心臓が早鐘を鳴らしているのを感じる。
焦るな、焦ったらダメだ。奴が隙を見せるまでは演じ切らねばならない。
昂る鼓動を宥めようと深く息を吐きだした。

「ようこそ、姫。さぁ、僕と一緒にワルツを踊ろう」

そう言って目の前の男が手を差し出す。
こうしてみるとただの紳士に見える。まさかこの男が世間をにぎわせている誘拐犯だとはだれも疑わないだろう。
カーチェスはその男に歩み寄るとその手を取った。

指先が小刻みに震えている。
まだだ。まだ、その時ではない。

「おや、震えていらっしゃるのですか?初人だ……
大丈夫ですよ。ダンスは男性がリードを取るものですから」

そう言うとヴェノマニアはステップを踏んだ。
それにつられてカーチェスの体も舞う。
1.2.3.1.2.3.......

この体制では懐に手を差し入れることができない…まさか奴は気付いて……
そう思い僅かに見上げたが目の前の男はただダンスを楽しんでいるようにしか見えなかった。
突然ダンスが終了する。目の前の男は穏やかな笑みを浮かべていた。

「久しぶりに楽しめました。なかなか釣り合う相手がいらっしゃらなくて…」

確かにこれほどの長身だとダンスの相手も見つからないだろう。そんなことをぼんやりと考えていた時だった。
目の前の男の表情が一転する。穏やかだった表情は一転していびつに歪み、口元は笑みの形を作ってはいるがその視線はいるように鋭いものへと変わっていた。

「さぁ、踊ろうか…」

ヴェノマニアが低く囁きを落とした。
耳元でささやかれる言葉にゾクリと戦慄が走る。否、それは囁かれた言葉のせいだけではなかった。
カーチェスの耳介を塗れたものが這う。

「何をする!!やめ………っ!!!…く、ぅ……」

紡ごうとした言葉は唇に遮られる。
ヴェノマニアの舌がカーチェスの口腔内を犯していく。
最初はなぞるように唇を舐め、吸い、甘く噛んだ。

「…っく、ふ……ぅう……」

カーチェスは必死で抵抗を試みるが、短い髪毎しっかりと後頭部を抑えられていては逃げる事も敵わない。
カーチェスが息苦しさに口を開けばヴェノマニアはその中へと舌を差し込んだ。
わざとなのだろう、ぴちゃぴちゃと水音を立てながら内部をまさぐっていく。
カーチェスはかだらの力が抜けるのを感じた。ふわふわと宙に浮くような感覚、浮遊感。
膝に力が入らない。
たまらずにヴェノマニアにしがみついた。

はがれる唇。

「もう降参ですか…?」

「黙…れ……」





カーチェスは懐から短剣を取りだすと己の体重を乗せるようにしてヴェノマニアへと突きたてた。
「そう、それでいいのです…カ・・・・・・・・・・イ・・・・・・・・・・・・・・ト・・・・・・・・・・・・・・」




目の前で男が崩れ落ちる。










カイトーーーーーーーーーーーーーーーーー





私は・・・・・・・






俺、は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・














カイトは飛び起きた。
全身を冷たい汗が伝っている。
夢、だったのだろうか……
掌に残る人を刺した感触。
夢にしてはやけにリアルな……


「あぁよかった、眼が覚めたんだね…」
ふいにかかる声にその方へと視線を向ける。見覚えのある顔。むしろ良く知った顔がそこにはあった。
「ます、たー…?」
マスターと呼ばれた青年は安どの表情を浮かべていた。
「君、2日もフリーズしてたんだよ。がくぽが言うには、曲の世界に同調(シンクロ)してしまったって言うことだったんだけど…」
そうか、それであんな夢を見ていたのか…と妙に納得してしまった。
しかし当の本人の姿が見えない。
カイトは恐る恐るマスターに訪ねた。
「マスター…がくぽ、は…?」
マスターは困ったような表情を浮かべていたが戸惑いがちに答えた。
「多分…部屋。君を連れ戻してくるからって行ったっきり、出てこないんだ」
「マスター…ちょっと僕行ってくる」
「お願いできるかな…?人間の僕じゃ、入れないから」
カイトは緩く笑んで頷くとPCに掌をかざした。







「がくぽ…?いる?入るよ…?」
返事は、ない。
カイトはためらいながらも扉を開いた。



そこには音楽ソフトと配線で身を繋いでいるがくぽの姿があった。
音としては認識することはできないが、多分あの曲が流れているのだろう。
「がくぽ…?」
問いかけるように名前を呼ぶも反応を示さない。
「がくぽ……俺、がくぽのおかげで帰ってこれたよ…だからがくぽも戻ってきてよ……」
カイトの頬を雫が伝う。
「がくぽ…お願いだから、瞳を開けて……」
がくぽの手を握るも握り返してくることはなく。
「がくぽ…………」





不意にカイトの脳裏にある単語がよぎる。





「ヴェノ、マニア……」





極々小さく呟くとがくぽが大きく息を吸った。

「がくぽ!?がくぽ!!!」



ゆっくりと瞳が開かれる。





「がく…ぽ……?」









瞳を開き切るとそれはニヤリと笑った。













「さぁ、踊ろうか」




















カイトの背を冷たい汗が伝い落ちた。
ツイッターにて 「10分以内に1RTされたらがくカイで、看病しているシーンを描きます。 http://shindanmaker.com/56809 #couplingkaita」 という診断にRTして下さった奇特な方が3人もいらっしゃったのでかきこかきこ。

背後設定は解る方はにやけて下さい。
わからない方もにやけて下さい。

要するに、がくカイです。
と言うことで注意書き終了。

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コンコン・・・

がくぽがノックするも扉の向こうは静かなままだった。
もしかしたら先に出かけてしまったのだろうか…まさかカイトさんにかぎってそんなことはないか。
がくぽは小さく息を吐き出すと再び扉をノックした。
しかし扉の向こうに人の気配は感じられない。

「カイトさん…?失礼しますよ」

静かに扉を開くと部屋の主は未だ布団に包まっていた。
がくぽは口元を緩めるとおもむろにベッドに腰かけた。その反動でマットレスが揺れる。

「……んぅ…」

カイトは小さく唸るとゆっくりと瞳を開いた。
未だ焦点の定まらない瞳がゆっくりと動く。
がくぽはその様子を微笑ましく思う。

「カイトさんの方が遅いなんて珍しいですね。収録、遅れますよ」

クスクスと笑いながら布団の上からカイトを叩くとようやく覚醒したのかカイトが身を起こす。
がしかし、カイトの体は再び布団へ崩れ落ちる。

「あれ…?がくちゃん……なんか、僕、変……かも」

カイトは眉尻を下げ、情けない表情でがくぽを見遣る。心なしか瞳も潤んでいるように見える。
エヘヘ、と笑って見せるもその表情はどこか覇気がなく。
がくぽの大きな掌がカイトへと延びる。それがカイトの額へ触れるとがくぽは眉根を寄せた。

「熱い、ですね……
バカは風邪をひかないと申しますが…それとも熱があることに気付かないところをみるとやはりバカなのでしょうか…」
「がくちゃんひどい…」

がくぽはクスクスと笑いながらカイトの頭を優しく撫でた。
一方カイトは不貞たような表情を浮かべている。

「冗談ですよ」

がくぽはにこりと笑むと立ち上がった。

「とりあえず今日の収録は延期してもらう様マスターに伝えてきます。カイトさんは休んでて下さい」
「え…やだ。ラジオしたい……」
「ダメです。カイトさん調子が悪いと機嫌に出ますから。フォローする身にもなって下さい」
「……ごめん」
「それにどうせ、1日2日遅れたところでマスターが大変になるだけですから」

からりと笑うとがくぽは扉へと向かった。

「良いですか?ちゃんと寝てるんですよ。すぐ帰ってきますから」

退室間際にそう伝えるとがくぽは扉を閉めた。




がくぽは言葉通りすぐに戻ってきた。
手には氷枕となにやらトレイを持っている。

「朝ごはんまだかと思いまして」

トレイを取り合えず机に置くと氷枕をカイトの頭の下に差し込んだ。
頭を冷やす心地よさにほぅ、と息が漏れる。

「アイスくらいなら食べられるでしょう…?何なら食べさせて差し上げましょうか…口移しで」
「!?…イイっ!!!それくらい自分で食べられるっ!!!」

あわてて身を起こそうとするもカイトの体がぐらりと揺れる。
いささかあわてた風にがくぽはカイトを支え。

「冗談ですよ。カイトさんは横になっていて下さい。アーン位なら良いでしょう…?」

カイトはバツの悪そうな表情を浮かべながらも素直にそれに応じる。がくぽは緩く笑みながらひと匙掬うとカイトの口へアイスを運んだ。

「がくちゃんの冗談は解りづら…って、あれ…?何か入ってる…?」

口に運ばれたアイスの感触に違和感を覚えたのかカイトは不思議そうにがくぽを見詰めた。

「さすがですね。マスターが熱が出た時はすりおろしりんごが食べたくなるって言ってたので入れてみましたが…どうですか?」
「あ、うん。美味しい…気がするけど実はあまり味わかんない…って、…マスター何か言ってた…?」

カイトはヘラリと笑ってみせるが思い出したように不安そうな表情を浮かべる。

「下手に風邪声だと調教するの面倒臭いからしっかり休んでちゃんと治せとおっしゃってましたよ」

心配そうにがくぽを見上げるカイトにふわりと笑むと再びアイスを運ぶ。
するとカイトは条件反射のように口を開き放り込まれたアイスを咀嚼する。
2口3口と見る見る間にアイスは減っていき。すべてなくなるのにそれほど時間は要さなかった。

「さて、と。栄養取ったら少し休んだらいいですよ。それとも眠るまでそばにいて差し上げましょうか…?」
「うん…いて……」

がくぽは冗談めかして笑うが、カイトが極々小さく呟くと立ち上がりかけた腰を再び落ち着けてカイトの頭を優しく撫でる。

「仕方ありませんね。それでは子守唄でも歌って差し上げましょうか?」
「さすがにそれは、いい…」

カイトはクスリと笑みを零すも撫でる掌の心地よさに間もなく眠りへと誘われるのだった。