ゴールデンウイークのある日、近所のアパートの駐車場にパトカーが止まった。警察官とアパートの住人、営業マンらしき人が言い争っていた。周りで見ていた知り合いに聞くと営業マンはNHKの戸別訪問員らしい。最近、夜遅くにどこかの家のドアを激しくノックする音を聞いたおぼえがある。
後で調べてみると、この訪問者はNHKの職員ではなくNHKから委託された債権回収業者の人間とのこと。業者のスタッフは一件契約を取るごとにインセンティブが入る、鼻先にニンジン方式で動いている。評判の悪かった新聞拡張団と同じスタイル。当然スタッフの身元も曖昧で、ウシジマくん系の人も多いと聞く。こんなことを続けるならNHKが解体に向かうのも仕方ない。
もともと取り立て屋を使わなくても税金にすればいい話。ではなぜ税金にしないのか、放送法の意義。
そこをNHKの人間が説明して回らずに……。
最近視聴料支払い率が8割を超えたとの報道、絶対ウソ。統計のマジック!
選挙の投票率が5割台の国で、なぜNHKがそこまでコンセンサスを得られるのか。
「国営放送」と「公共放送」の違いをわざと不明瞭にしておきながら。
もう少し言えば、非営利団体なのに複数の子会社を持つ必要性は?放送事業以外の活動を行う理由は?
近日、ネットからも視聴料を徴収するらしいがインフラはほぼただ乗り。そのぶんを回線業者に還元し、回線速度の向上や安定、ネット使用者の料金負担の軽減に寄与して欲しい。
大きな組織なので、利権が絡むのはやむ得ないがあまりにも金に汚なすぎる。と、考えながら移動中の新幹線の車窓から田園風景を眺めていた。
正午過ぎーあぜ道に軽トラック。
あの車のラジオから流れるのは、「ひるのいこい」だろうか。いや、「ひるのいこい」であってほしい。
私の中のエモーショナルはそう言っている。
もともとNHKラジオのクオリティは高い。
深夜に老人の世間話を延々と流せるのはスポンサーのないNHKだからこそ。
世代間ヘイトが広がる現在、大先輩の貴重な経験や知恵を聞く珠玉の時間だ。
FMもいい。
朝から午後にかけてのクラッシク三昧。
学生時代目覚まし代わりに聞いた「弾き語りフォーユー」。
音の文化遺産「邦楽のひととき」。
終わってしまったけど、クリス松村さんがDJをされていた番組の選曲もクールだった。
BGMに流れていた Before The Rainー
今年になって、「福島原子力災害時の東京電力のTV電話会談」の映像をネットで見て衝撃を受けた。
原子炉は格納容器でコップを被せたように覆われている。原子炉が損傷したときの放射性物質を抑えるために。
福島第一原発の格納容器はコストダウンのために必要最小限の容量に設計されていた。
震災で電源が喪失、炉が冷やせなくなった。
容器内の圧力が水蒸気により上がり、炉内の水位は下がっていく、最悪。
効果的な手を打てないうちに、放射性物質が漏れ出してきた。
原子力災害対策特別措置法ー第十五条 (原子力緊急事態宣言等)基準まで線量が達してしまった。
東京電力の中では、政府と役所に連絡してからマスコミにも伝えるべきとの声が上がる。
報告を受けた政府と原子力安全・保安院の答えー「絶対ダメだ」…。
この頃私は、友人と山田うどんでのんきにパンチ定食を食べていたと思う。
ワンセグでニュースを見ながら。
東電の記者会見場、最前列に陣取った大手新聞社の記者達が何も聞かずに俯いてノートPCを弄って
いたのを覚えている。背中には「泣く子と広告主に逆らえない」の貼り紙。飛び交うのはガラの悪そうなフリーの記者の怒号。
枝野長官、「今は大丈夫」。
その時、事実というホワイト・ナイトが現れた。
「福島第一原発で爆発がおこり、作業員が一時避難しています」ーNHK。
スポンサーもなく、国とも距離を置ける「公共放送」だからできたこと。「国営放送」ではこうはいかない。
当時の政権が自民党だったら同じことができたかは疑問が残る。
NHKの編成は反日的との意見も聞く。
ただし、NHKの報道の中には視聴料を払う価値のある記者がいるのではなかろうか。