ヴァンパイア式記憶術 | ゲルニカの聖木

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スーパーナチュラリストのブログ。

 
今朝の読売新聞3面記事下に「KGBスパイ式記憶術」という本の広告が掲載されていた。
 
私は本棚に視線を向けた。
 
「FBI式人の心を操る技術」「CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる」
「NYPD№1ネゴシエーター最強の交渉術」「SASサバイバル・マニュアル」……コレクション
に加えるべきか。
 
読売の東京本社版「5段1/2」の広告料は500万円近いはず、定価1600円で出版社の利益を500円
とすると、10000冊以上出ていないと広告は打てないはずだ。良書の可能性が高い。
 
記憶術で効果的なのは関連付けだ。これは「3日で自分を変える」系の自己啓発本でもお
なじみのテクニックで、自分でストーリーを作って覚えたいことをビジュアル化していく、
自分の好きな歌の歌詞を覚えたい言葉と入れ替えるなどの方法だ。
 
スパイ式記憶術が意志的な関連付けならば、無意識に関連付けられる記憶もある。
 
ある朝目を覚ますと、カラスがガァーガァー騒いでいる。うっとうしい気分でいると突然、携帯
が鳴る親―しい人の訃報。「虫が知らせたんだ」―本当は、カラスが騒いでいる朝は結構あるのだが
何もない日は一瞬うっとうしく思うだけで忘れてしまっているだけなのだが。
 
さらに、無意識に関連付けられた記憶は成長していく。アメリカ同時多発テロ事件の被害者の
証言が数年で大きく変わっていく記録は衝撃的だ。
最初はなかったことが、あったことに変わっている。記憶は曖昧なものというが、主観的なも
のいっていいだろう。
 
これを利用して、自分に勘違いをおこさせ成功者になる方法が成功本の読ませどころの一つだし、
敬虔な信徒の手首に聖痕が浮いてくる原因かもしれない。
 
人間の記憶はあやふやであり、その混濁の闇の中で今夜もドラキュラは牙を研いている。