2019錬金術の旅 #1 | ゲルニカの聖木

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スーパーナチュラリストのブログ。

布張りのテーブルランプに弱い光が灯る薄暗い古本屋。
先日、関東で起きた大地震をよそに京の街の夕暮れは穏やかであった。
木製の床を軋ませながら、高橋新吉という男の詩集を探している学生がいた。
友人の中原がこの店で見つけ、褒めちぎっていた詩集だ。
「あの中原があそこまで絶賛するのは珍しい」…
しかし、詩集は見つからなかった。決して大きな店ではないのだが。
店の主人は先ほど2階に上がったまま降りてこない。
そんなとき、ふと一冊の洋書に目が止まった。
―Philosophiæ Naturalis Principia Mathematica―
手に取って見るが、拙い英語力ではとうてい歯が立たず本棚に戻そうとし
たとき、パラッと薄い小冊子が落下した。
ガリ版刷りのわら半紙で表紙に「ここに真実を刻む」とだけ日本語で書いてある。
中身をめくったがあとは何も書いてなかった。
きょとんと眺めていると、そのうち文字が浮かび上がってきた。
二次元から三次元へ。
「精神世界と物質世界が交わるとき、そこにロゴスが現れる」。
そして文字は消えていった。
四次元の彼方に。
次回は三大秘術と現代の錬金術について。
精神世界はやる気満々ですが物質世界(時間)がないので、今回はここで失礼します。