皆さん、初めまして。
恐らく、初めましてだと思います。
俺は隆擁学園3年C組の担任、荒木雅範です。
今回の話は、俺の幼馴染で、同じ3年の担任である、
熊井明仁の話をしようと思います。
俺の他に幼馴染の先生はもう1人居る。
それは、3年B組担任の土屋真澄先生である。
それぞれの呼び名は、
俺と土屋先生は互いに『先生』と付けて呼ぶが、
明仁は、俺の事を『雅』と呼び、
土屋先生の事は『真澄チャン』と呼ぶ。
職員室に他の職員が居ようと居まいと関係無い。
例え相手が誰であろうと口調は悪い(笑)
以前から思っていた事だが、
明仁は俺達に隠し事をしている。
最初は気にしないようにしていた。
個人の自由だし、俺と土屋先生には関係無いから、と。
だが、ここ何ヶ月か、隆擁問題の背景にどうやら明仁が関わっているらしい、
と話を聞いたのだ。…誰から聞いたかは…内緒(笑)
隆擁問題というのは、そのままの意味で、
隆擁は1年に2度、3度、他校と問題を起こすのだ。
それの殆どが3A絡み…。あのクラスはヤンチャだからなぁ…。
3Aの生徒達は殆どを自分達で解決するらしい。
解決すると言っても、話し合いでは無いが…。
しかも、噂だと生徒同士の問題を処理する組織があるらしい。
そう、その組織の1人に、明仁が関わっているというのだ。
組織の人間の中には、隆擁の生徒も何人か居るようだ。
まぁ、どちらも噂なので、確かでは無いのだが…。
以前、仕事終わりで飲みに行った時、
土屋先生と一緒に明仁に聞いた事があった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇回想◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
某日、某所、飲み屋にて。
雅:取り敢えず、今日もお疲れ様~
真:お疲れ様
雅:…あれ? 明仁は?
真:何かまだ仕事あるって
雅:ん? 学校に居るって事?
真:…いえ、学校じゃないみたい
それから1時間後に明仁は来た。
何やら機嫌悪く…。
雅:…お、お疲れ!
明:…あぁ
真:何処に居たの?
明:別に何処だって良いじゃん。つか、俺、今日は直ぐ帰る
真:いつも早く帰るのは雅クンじゃ無かった?
明:今日はノらないから
雅:…あのさ、明仁、俺達に何か隠してない?
真:雅クン、その話は聞かない事にしようって言ったじゃない
雅:だってさ、学校では普通なのに、一歩外出たら、何か雰囲気変わるし…
明:さっきも言ったけど、「俺が」「何処で」「誰と」「何を」しようとお前らには関係ねぇ。面倒事に巻き込まれたくなかったら、変な詮索すんな。教師になった時に約束したじゃねーか
真:そうよ、雅クン。忘れちゃったの?
雅:『プライベートな事まで口出ししない。プライベートな事を聞いてはいけない。検索もしてはいけない…』……けどさっ!
明:けどじゃねぇ。「約束」反故にすんのか? 教師様が聞いて呆れるわ、マジで。あ~あ、雅がくだらねぇ事聞くから気分醒めちゃったわ。悪いけど、俺、帰んね。じゃーね~(^-^)ノ~~
まぁ、結局、誤魔化されるっていう…。
何であんな約束したんだろ、俺達…。
ちょっとくらい、聞いても良くないか?
真澄チャンは、気にならないのかな?
だってさぁ、昨日だって、
校門の前に近隣の不良校の生徒たむろってたし、
それを明仁が何か言ったら居なくなるし、
3Aの生徒らは何も言わないし、
もう、分かんないよ!!
結局、明仁の秘密って何なのさ!!!