ある日の放課後、
2年B組の幸也(ユキヤ)と和真(カズマ)は、
行きつけの喫茶店で話をしていた。
最近、何かと話題になっている『ピエロ』の話だ。
幸:なぁ、ホントなのかよ
和:あぁ、ホントだ。知り合いに調べてもらったから間違いない
幸:でもなぁ、蜜羽って生徒が何でピエロと一緒に居るんだ?
和:ピエロは自分の気に入った奴には自分の仕事を手伝わせるって聞いたことある
幸:仕事って?
和:…鬼ごっことか、かくれんぼとか?
幸:標的と遊ぶだけじゃねーかよ
和:でも、気に入られるには相当のことしたって事だろ?
幸:…なぁ、俺達は大丈夫だよな?
和:俺達はピエロのこと馬鹿にしたりしてないし、信じてないワケじゃないし大丈夫だろう
幸:…だよな
暫くピエロの話をして、午後7時になったので家に帰ることに。
今日は幸也が和真の家に泊まる。
帰る前にコンビニに寄ろうとしたら、
コンビニの前にある公園のベンチに見たことのある奴を見付けた。
それは同じクラスの相沢だった。
幸:相沢!
相:…っゆ、幸也…くん?
幸:何してんだ?
相:…べ、別に。何でも無い…よ。家に、帰る途中さ。じ…じゃぁ…
そう言って周りを気にしながら帰る相沢。
だが、相沢の家はこっちでは無い。
わざわざ別の方向に来る理由は?
コンビニに寄りたかったのか。
でも、相沢は手ぶらだった。
何でだろう?と思ったが、
幸也は和真と家に向かった。
でも、歩けど歩けど家に着かない。
幸:なぁ、お前ん家ってこんなに遠かったっけ?
和:……まさか…
『ピエロさんダヨ~!!』
目の前に行き成り現れたピエロ。
手には赤い球を持っている。
いつの間にか、周りは闇に包まれていた。
幸:お、俺達、アンタのこと、馬鹿にしたりなんてしてないぞ!
『知ッテるヨ? たダ遊ビタイダケだカら』
和:何して遊ぶの?
『和真、良イ子ダね♪』
幸:和真、お前なぁ!
目の前のピエロが消えた。
代わりに現れたのは蜜羽だった。
手には鎌を持っている。
周りの景色は、いつの間にか学校になっていた。
『簡単ダよ。蜜と鬼ゴッコすレば良イ』
幸:人間との鬼ごっこなら楽勝だな!
幸也と和真は校内を逃げ回った。
ピエロは手を出さず、ただ見てるだけ。
そろそろ良いかな。
和真と幸也は別々に逃げることにした。
蜜羽が追い駆けたのは…幸也だった。
和真は教室に逃げた。
教室にはピエロが待っていた。
赤い、球を持って…。
それを受け取る和真。
それは、ピエロの仕事を手伝うという返事。
和:…ゴメンな、幸也…
和真の呟きの後、
校内に幸也の声が響く。
助けを求める声と、断末魔。
和真は顔を歪める。
そう、和真は騙したのだ。
ピエロの話を持ち掛け、
幸也を校内に誘い出した。
幸也を●●する為に…。
『さァ、次の子ハ誰カナ?』