こんばんは
年末に入庫したスバルサンバートラック
4WDスーパーチャージャーECVT
まさに農道のポルシェ。
最強の軽トラックと思っています^^
今回は同じお仲間のT君からのご依頼。
シフトレバーが全く動かない・・
パーキングやニュートラルでエンジンは
かかりますが
Dレンジ、Rレンジに入れようとすると
ギギギーーーーと音が鳴って入りません
ただ、エンジンを切った状態では問題なし
まさしくこの型で使われているパウダークラッチ不良。
普段は新品の交換を勧めますが
予算の関係と過去にオーバーホールを
していたことを知っているT君は
オーバーホールを依頼してきました
過去にさんざんこのパウダークラッチを
修理してきました
スバルでは
サンバー、ヴィヴィオ、レックス、ジャスティ、ドミンゴ
ニッサンではK11のマーチ、Z10のキューブ
ランチャ、フィアット・・
意外と多く使われていました
ただ、オーバーホールといっても
個々の部品が出ない為
新品のようにはいきません。
電気式でコイルを使っていますが
コイツがダメならワタシではできません
もうこの作業、封印してから早8年くらいかな・・・
確かに新品に交換するよりも金額は
かなり安くなりますが
その分、リスクも高いです。
なので今ではほとんどしませんが・・・
まあ、せっかくなので
この封印を解いてやってみることにしました。
今回は4WD車なので
エンジンとミッションを一緒に降ろします
気をつけたいのがこのO2センサーの配線。
細くて熱にやられているので折れやすいです
手前に赤錆だらけの円盤みたいなものが
パウダークラッチ
大抵はこの状態で外れてきます
真ん中のシャフトはミッションの油圧を発生させる為に
エンジンからの動力を伝えるオイルポンプシャフト
やせています。これは新品に交換します。
これが滑ってしまうとミッションの油圧が発生しなくなってしまい
全く走らなくなってしまいます
断線やショートしていたら使えません
錆がひどいです
コイルなどの表面もガリガリ・・・・
大抵はこの錆が原因だったり
湿気、油分の混入が多いです
赤く錆びています
こりゃだめだ・・・
この錆びや焼け具合でクラッチの切れが悪くなり
シフトレバーが入らない、停止の際に異音がしたりエンスト
クリープ現象が出てしまうような症状がでます。
(他の原因もあります)
またすぐに同じ症状になる為
ある程度の修理が必要になります
終わったら再度テスターにて点検を。
このタイプは平成7年10月以降のサンバーやヴィヴィオに
使われている型でいわゆる後期型。
前期型は作りが逆になります。
そしてクラッチの種類も結構あり
パウダーの分量も車種によって異なります。
ちなみにECVTのミッションでも前期と後期では
ベアリングなどが多少変わっています。
個人的には調子がよければ前期型のミッションの方が
フィーリングが好きですが
ベアリングの作りの問題でトラブルが出やすい。
きちんとオイル交換をしてもらえれば問題ないと思いますが。
後は元通りに組み上げて終了。
大きなオイルシールは
エンジンの後ろ側の
クランクシャフトオイルシール。
せっかくなので交換しました。
あとこの作業で注意したいのがブラシホルダーの
脱着。
クラッチとフライホイールを固定した後で組み付けないと
最悪折れてしまいます。それと方向があります。
オイルもCVT対応の物を使わないと壊れます
普通のATFは使えません。
オーバーホール代は別として
部品代だけならかなり抑えることができます。
このECVTミッションはトラブルが多いと言われ
敬遠がちにされていますが
トラブルの原因はほぼこのクラッチが多いです。
ミッションに関しては
プーリーやスチールベルトの不具合がない限りは
修理が可能です
プーリーやベルトも部品として出ますが
かなり高額な為、お勧めはしません。
ただ、それも交換すれば修理は可能です。
オイル交換をしっかりしてあげれば
このECVTは良いと思うんですけどね
今日の作業はワタシの得意分野のため
ちょっとマニアックな話になってしまいました
試運転はまた明日・・・。









