対象論文:Phase III placebo-controlled double-blind randomized trial of radiotherapy for stage IIB-IVA cervical cancer with or without immunomodulator Z-100: a JGOG study.(放射線治療を受けている子宮頸がん(ステージIIB-IVA)患者への「丸山ワクチンB液」第3相ランダム化比較試験
)
故意にこの論文の評価を下げる表現例
■引用開始■
結果は、丸山ワクチン群の5年生存率が良い傾向はあったものの、有意差なし。つまり、丸山ワクチンに効果があるとは言えない。
■引用ここまで■
引用元:http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20160529
■私が妥当な表現に添削 ここから■
この試験は丸山ワクチンB液のみで行われ、5年生存率はプラセボ郡よりも良い傾向であったものの統計的に偶然の可能性が否定できない結果となった。つまり丸山ワクチンB液単体での効果の有無はわからなかった。
■ここまで■
同じ論文でも表現次第では印象が180度異なる2つの表現となる良い例。
また、文中には『中略「B液のみを使用した臨床試験で結果が出なくても、効果が否定されたわけではない」などというという言い訳ができる』とあるが、標準治療で癌治療に限らず(例えば結核治療など)多剤併用でより効果が出る治療法はたくさんある。患者の為になるかどうか考えれば単剤・多剤など些細なこと。自分が気に入らない治療法に後付の理由で否定するから矛盾をきたすことになる。
あと引用元に間抜けな文章もあったので掲載しておく。
■引用開始■
私がもし「丸山ワクチンの有効性を検証することは、公私にわたる大命題」だと考えるジャーナリストであったら、ゼリア新薬に取材する。「どうして、丸山ワクチンの効果を証明する臨床試験をもっと積極的に行わないのですか?本当に御社は、丸山ワクチンに効果があるとお考えなのでしょうか?」と。
■引用ここまで■
積極的に臨床試験をもっと行わないのは・・・金にならないから。
こんなの医療業界にいればすぐ分かります。
例えば下記のように実際に研究が行われても、大規模な研究や試験臨床試験に結びつかない。
・AIDS患者に治療の際にビタミンCを投与することで良い結果を得られた報告
http://www.doctoryourself.com/aids_cathcart.html
・サプリメント摂取している人ほどHIV陽性でAIDSの発生率が半分
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7903021
・マルチビタミンとセレンの摂取がHIV患者の症状のリスクを低減
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15229304
大規模な研究や臨床試験に結びつけるには主に下記が必要です
1.画期的な発見や最新の療法>研究者は自分の名声があがる研究をしたい
2.特許が残っていること>企業は自社の儲けになる研究にしか研究費が出ない
だから前述の1.2.を満たす新薬しか大規模な研究・臨床試験が行われないんです。
その良い例として「がん患者への運動・睡眠時間の影響」の研究は殆ど行われていません。
抗がん剤に投下された研究費に比べたらほんと雀の目の涙です。