ビタミンCの(サプリメントにおける)基本的な性質について軽くまとめました
■ビタミンC(粉末や錠剤のみ)は大量に摂ると便がゆるくなる
これはタイプAのビタミンCは保湿性(周りの水分を取り込みやすい)が高く、吸収力が低いから起きる現象。結果として腸内のビタミンCが周りの水分を取り込み便が軟便・下痢になる。便秘の人にはお奨め。
■ビタミンCの保存について
粉末や錠剤は直射日光や40度程度の熱に晒したり、空気に接触させてもOK
酸素や金属イオンや酵素を含む溶液になった時点で冷蔵保存以外無理
酸素・金属イオン・酵素を含まない溶液なら冷蔵保存しなくてもOK(製造工程で金属を含んだら冷蔵保存以外アウト)
とにかく湿気に気をつけること!(乾燥したビタミンCは過酷な条件でないと見た目の変化はない、だが湿気ったビタミンC粉末を放置するとあっというまに黒ずんでくる)
ただし脂溶性(タイムリリース型、例:AA-2G)のビタミンCは粉末以上に安定で湿気にも強い
なのでリポソーム型ビタミンCは空輸+宅急便+保存の工程を必ず冷蔵か15度以下で。
製造工程で含まれる酸素・金属イオンの量によるが夏のスーパー野菜置き場(25度前後で光の当たる環境)だと1日~1週間でビタミンC量が半分になると考えて良い。
点滴用ビタミンC溶液の場合、少量(500mg未満)だと遮光保存に限り室温で2年OK。
ただし1gを超えると冷蔵保存と記載されている。水とビタミンCと保存剤以外は殆ど含まれないビタミンC注でさえ1g以上は冷蔵保存なのだから不純物が多いリポソーム型は特に温度と光に気をつけること。
■余剰のビタミンCが尿で出る
ビタミンCは余剰だから尿で排出されるわけではありません。
他の成分(例:グルコース)はそんなことありません。
人間の体がビタミンCを吸収しづらく排出しやすい構造をしているからです。
■ビタミンCの色
粉末で白色、溶液で無色透明です。
尿が黄色くなるのは他のサプリの影響です。
■アトピーへの作用
ビタミンCには抗ヒスタミン作用が確認されています。
(普段からビタミンCが不足している方が)ビタミンCを摂ることでアトピーが改善する例が報告されています。特に皮膚が真っ赤で乾燥しているタイプのアトピーが点滴で改善している例を見たことあります。
■粉末か、リポソームか、タイムリリースか
血中ビタミンC濃度は重要ではありません。
何故ならリポソーム型・タイムリリース型共に通常の血中ビタミンC測定に引っかからない、血中濃度への反応が遅い場合があるからです。
理由:リポソーム型とタイムリリース型(例:AA-2G、後述するが実際はタイムリリースではない)は吸収経路が違うため吸収されても血中濃度へ遅れて出ることがある。またリポソーム型のカプセル保護、タイムリリース型がビタミンC誘導体(ビタミンCでないということ)なため単純に測定出来ない場合がある。
通常の粉末や錠剤のビタミンCは3つの関門があります。
A:腸での吸収>量が増えるほど吸収率がガクンと下がります。粉末・錠剤は20g以上摂取しても1回2gまでしか体内に入りません。
B:血中から細胞への移行>腸での吸収と同様に移行しずらいです。
C:血中ビタミンC濃度が高いほど尿から排出されやすい
これに対してリポソーム型とタイムリリース型はA・Bが粉末に比べてかなり良くCが少ない。
リポソーム型とタイムリリース型は油の性質を持つため吸収経路が腸壁>リンパ管>血液となる。
当然リンパ系の細胞にビタミンCが補給されやすい(ので癌や免疫が弱い人にお奨め)。
またリンパ管経由で血液に行くので血中濃度への反応は遅い(タイムリリースと誤解されている)。
さらに言えばリポソーム型とタイムリリース型と、粉末・錠剤では吸収経路(腸壁>血管)や吸収されやすい細胞(リンパ系に特化して運搬されない)が違う。だから粉末+リポソーム型orタイムリリース型で摂取するのが良い。
■ビタミンCの測定について
SRS社(病院の臨床検査の主たる外注先)の血中ビタミンC濃度測定は酸化型ビタミンCと還元型ビタミンCの合算濃度である。酸化型ビタミンCの体への影響はプラスとマイナスそれぞれ諸説ある。