この記事は2012年5月16日(水)に記したもの。
2005年にSIPを受講されたC氏に7年ぶりにお会いした。
C氏は3つのことを振り返られた。
1つ目は
受講当時の2005年、C氏は会社で重要なポジションを任され、
重圧を感じながら、周りに気を使い心がよれよれになっていた。
初めて取り組む仕事にどのように対処し、
どのようにして成果を出せばよいのかもがき苦しんでいた。
気がつけば心にドロドロしたものが溜まり、
それを吐き出すに、SIPは非常に良いきっかけだった。
受講したタイミングが非常に良かったという。
2つ目は、
そのとき心に溜まったドロドロした情動をゲロできたのは
他のメンバーが自分に「そこまで言うか!」と本気モードとなり、
同じ土俵で、遠慮することなく本音で言い合えたこと。
ゲロが吐き出せたこと。
3つ目は、
野球選手の誰もが40本のホームランを打てるわけがない。
川相選手(元中日ドラゴンズ)のように犠打数で世界一になった人、
足で相手の守備をかき回す人など、人それぞれに生き筋・棲み分けはある。
トレーナーのこの野球の話により、「俺は俺!」と開き直れたこと。
この3つによって、心の奥にあったドロドロした情動を吐き出し、
すっきりしたことを、7年経った今でも鮮明に思い出すという。
C氏は、SIP受講後、
時に、受講前のような悪い心の状態に戻るときもあったが、
ありたい明確な姿を持ち続け、自問自答を繰り返し、好奇心を持って、
心の鮮度を保ち、モチベーションを維持し落とさなかった工夫があったという。
そうすることで、時の経過とともに落ち込みがなくなってきたとのこと。
C氏のように、SIP受講後の状態を持続させることはむつかしい。
受講者を取りまく環境が変わり、
部門の課題も、具体策も、上司の状態も変わる。
仕事面だけでなく、家族の思いも変わり、自分の関心事も変わることによる。
一時的な意識状態の変化に終わらせないため、自分に合った工夫が必要となる。